tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良酒で乾杯条例 & 奈良酒で乾杯推進会議 を提案します!

2012年12月29日 | 奈良にこだわる
 奈良の銘酒
 山田二良
 京阪奈情報教育出版

12/26(水)、京都市議会は伏見の蔵元を応援するため、「日本酒で乾杯」条例を可決、1月から施行するそうだ。msn産経ニュース(12/26)「市議会が清酒で乾杯呼びかけ 京都、全国初の日本酒普及促進条例可決」によると、

京都市議会は26日、日本酒での乾杯を働きかけるなど、清酒の普及促進に関する条例案を全会一致で可決した。市議会事務局によると、日本酒の利用促進を条例で定めたのは、全国初という。条例は自民党市議団が提出した案の文言の一部を修正した。同市伏見区には20を超える酒蔵があり、全国有数の酒どころとして知られていることから、日本酒による乾杯の習慣を広め、日本酒の普及を通した日本文化の理解促進を目指す。

条例に義務規定はないが、市民らにも取り組みへの協力を求めており、市は、年明けの賀詞交換会などでも、清酒での乾杯を働き掛ける。条例の可決を受け、伏見酒造組合の増田徳兵衛理事長は「全国初の条例案が通り、うれしい。日本、京都の文化である日本酒を世界に発信する一助になれば」と話した。


しまった!これは先を越された。本来は清酒発祥の地であり、今も数々の美味しい日本酒を輩出する奈良の県議会が率先して作るべき条例だったのに…。04年には「日本酒で乾杯推進会議~日本文化のルネッサンスをめざす~」が日本酒造組合中央会の肝いりで発足し、平城遷都1300年の2010年には「奈良大会」が県新公会堂で開催されている。同会議の「趣意書」がふるっている。一部を抜粋すると

 日本酒の教科書
 木村克己
 新星出版社

“最近のニッポン人には日本が足りない”と多くの心ある日本人は、今日の日本、明日の日本に危惧の念を抱いているのではないでしょうか。日本が誇りとすべき伝統的な食文化や伝統芸能、伝承していくべき作法や風習もグローバルスタンダードとか高度情報化社会というものの表面的な形にとらわれて次第に失われていこうとしています。

日常の食生活においてはファストフードなどの新洋食化が進み、長年培われてきた優れた日本人の味覚は後退し、日本の食文化や生活文化はその存立の基礎を失いつつあります。

しかし、一方で、和食や日本酒の海外普及は目を見張るようになりました。欧米では和食や日本酒の評価は年々高まりつつありますが、これも裏を返せば日本の自然と先人の知恵の結晶である日本酒や和食を通して日本文化のよいところが認められているからであり、私どもは日本の素晴らしい文化をしっかりと守り育てていかなければなりません。

私たち日本人は集まって食事をするとき乾杯します。「みなさまのご発展とご健勝を祈念して…」何に向かって祈るのでしょうか。神様、仏様とかを対象とする特別の宗教心ではありません。我々の人知や人間の力を超えたものすべてに対して謙虚に祈るのではないでしょうか。

「日本酒で乾杯!」という言葉を象徴にし、日本の文化のよいところを広く啓蒙していく活動を進めていくことが今程必要な時はありません。この運動は、ひとり日本酒業界による日本酒復権運動を目指すものではありません。象徴的なおこないとしての「日本酒で乾杯!」を通じて、日本文化のルネッサンスを広く国民運動として広げていこうとするものです。


菊司 菩提もと純米酒 2012年醸造 720ml
生駒市小瀬町555
菊司醸造株式会社

同会議の「100人委員会」には、代表の石毛直道氏(国立民族学博物館名誉教授)をはじめ、市川團十郎(歌舞伎俳優)、奥村彪生(伝承料理研究家)、小渕優子(日本酒を愛する女性議員の会幹事長)、小泉武夫(東京農業大学名誉教授)、堺屋太一(作家)、田辺聖子(作家)、野田聖子(日本酒を愛する女性議員の会会長)、橋本聖子(日本酒を愛する女性議員の会副会長)、黛まどか(俳人)などの各界の錚錚(そうそう)たるメンバーが勢揃いしている。

純米酒 貴仙寿 純金箔入 1800ml
奈良市今市町405
奈良豊澤酒造株式会社

私は奈良県議会で「奈良酒で乾杯」条例を制定することと、民間レベルで「奈良酒で乾杯推進会議」を発足させることを提案したい。私は常々「最近の奈良県人には、奈良が足りない」と感じている。「奈良酒で乾杯!」を通じて、奈良の伝統文化・食文化を見直し、これを普及啓蒙していくことが必要と考える。記紀にも万葉にも、日本酒がたくさん登場することだし…。

【シリーズ最高峰の純米吟醸酒は、香り高く非常にスウィートな味わい!】奈良県 梅乃宿酒造 梅乃宿【うめのやど】 純米吟醸 吟(ぎん) 1800ml 純米三酒シリーズ
葛城市東室27
梅乃宿酒造

「“とりあえずビール”派なので、いきなり日本酒はちょっと…」という向きには「乾杯だけ奈良酒で済まし、あとはピールに移っていただいて結構。食事が進んできたところで、奈良酒に戻っていただければ」と申し上げるつもりである。

「初夢にはちと早い」とお叱りを受けそうだが、推進会議など、奈良県酒造組合あたりが動いてくれれば実現性は高い。どなたか、発起人になっていただけませんか?
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