東大寺本坊のふすま絵奉納式(産経新聞 2010.4.20)
この時期恒例の「東大寺本坊襖絵(ふすまえ)一般公開」は、今日(4/12)までです! 東大寺本坊大広間では、故・小泉淳作画伯が描かれた見事な襖絵 40 面(2010年)および聖武天皇・光明皇后の御影(みえい)2幅(2006年)、そして林美光(はやし・びこう)作の金銀銅杢目金製(きんぎんどうもくめがねせい)薫炉 華厳1口(2015年)。このほか本坊内の天皇殿でも、豪華な展示が拝観できます。東大寺のニュースリリースによりますと、
東大寺本坊襖絵(ふすまえ)一般公開 開催概要
名 称:「聖武天皇・光明皇后御影並びに東大寺本坊襖絵一般公開」
期 間:平成 27 年 4 月 10 日(金)~4 月 12 日(日) 10 時~17 時(入場は閉門 30 分前まで)
場 所:華厳宗大本山東大寺本坊 (奈良市雑司町 406-1 電話 0742-22-5511)
受 付:東大寺本坊勅使門(ちょくしもん 南大門を入ってすぐ右側)
拝観料:大人 1,000 円(中学生以上) 小学生以下無料 団体割引なし
※当公開では「障がい者手帳」を提示いただいた御本人、並びに同伴者 1 名まで拝観無料。
主 催:華厳宗大本山東大寺 共 催:日本経済新聞社
協 力:近畿日本鉄道株式会社・岡村印刷工業株式会社・一般財団法人奈良県ビジターズビューロー
※収益金が得られた場合は、全額災害支援金とさせていただきます。
《拝観・展示等の内容》
東大寺本坊大広間
聖武天皇・光明皇后御影2幅(2006年 小泉淳作画)
襖絵 40 面(2010 年 小泉淳作画)
金銀銅杢目金製薫炉 華厳 1 口(2015年 林美光作)
東大寺本坊内天皇殿
聖武天皇坐像 1 軀(1689年 法印尭海作)
菩提僊那(ぼだいせんな)僧正坐像 1 軀(2002年 上原三千代作)
銀大香炉 1 口(大正天皇ご下賜)
青龍香炉 1 口(1980 年 帖佐美行作)
白(はく)鳳凰華瓶(けびょう)1 対(1980 年 帖佐美行作)
輿(こし)(1914 年)
東大寺本坊校倉(奈良時代・国宝)外構
「聖武天皇・光明皇后御影」は、平成 18 年に行われた聖武天皇 1250 年御遠忌法要を記念して、また、「東大寺本坊襖絵」は平成 22 年に行われた光明皇后 1250 年御遠忌法要を記念して東大寺に奉納されました(施主:横河電機株式会社・企画:日本経済新聞社)。ともに日本画家、故小泉淳作画伯による作品ですが、特に「蓮」・「桜」を中心とする 40 面にもおよぶ襖絵は、5 年もの歳月を費やして描かれた力作で、まさに華厳経の世界観にも通ずるような、生命感あふれる作品です。
本年は、大仏殿明治大修理落慶法要(1915 年(大正 4))より 100 周年にあたり、当時、大正天皇より下賜された「銀大香炉」、この法要のために制作されたと伝えられる「輿」を展示致します。
更に、大仏殿昭和大修理落慶法要(1980 年(昭和 55))に奉納された大作「青龍香炉」「白鳳凰華瓶一対」(帖佐美行氏作)なども展示致します。また、今年 1 月に秋田の鍛金工芸家・林美光氏により制作・奉納された「金銀銅杢目金製薫炉華厳」も、一般に初お披露目されます。そのほか東大寺本坊内にある聖武天皇殿を参拝いただけるとともに、国宝の「校倉」(奈良時代)の外構もご覧いただけます(共に平素非公開)。
《併催 公慶上人坐像(重文)特別拝観》
期間中の 4 月 12 日には東大寺公慶堂の特別拝観も行われ、江戸時代に大仏さまを復興された公慶上人の坐像(重文)を参拝していただけます。
期 間:4 月 12 日(日)10 時~16 時 場 所:東大寺公慶堂(大仏殿西 50m)
拝観料:大人 500 円(中学生以上) 小学生以下無料 団体割引なし
私も昨日、拝観してきました。豪華華麗な「東大寺本坊襖絵」には目を見張りました。お庭のしだれ桜もきれいに咲いていて、日頃は入ることのできない本坊のたたずまいをのんびりと味わうことが出来ます。
一般公開は今日まで。県立美術館ともども、ぜひ足をお運びください!