※2/7(金)、毎日新聞奈良版(トップ画像)と奈良新聞(下のカラー画像)の記事を追加しました(いずれも2/6付)
以下のショッキングな写真を見て、唖然とした。奈良まほろばソムリエの会副理事長の小倉つき子さんが撮影され、『月刊大和路ならら』(なら文化交流機構刊)2024年11月号に、ご自身の文章とともに掲載されたものである。記事の見出しは「あの美しい大和棟をもう一度見たい~重要文化財・中家(なかけ)住宅の火災とその後~」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/4c/a3e9f156ede3ebfc47b6c5ff2f88d9a1.jpg)
2024年7月29日午後、奈良県生駒郡安堵町(あんどちょう)にある中家住宅の主屋(築365年)を覆う茅(かや)葺きの大和棟が、焼損した。風のある真夏の炎天下で、枯れ枝を燃やしていた隣家からの延焼ということだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/ba/734272bf8deb702de86adffbcf712f0c.jpg)
そしていよいよ今日から、目標金額を500万円としたクラウドファンディングがスタートすることになった。募集期間は2025年2月5日(水)から3月31日(月)まで。なおクラウドファンディングの取り扱いは、READYFORで、南都銀行がコーディネートした。READYFORのサイトによると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/67/cd5c075874033c343049d6f660c6c61f.jpg)
奈良県 安堵町、中家住宅 被災した重要文化財を修復し、未来へ受け継ぎたい
中家住宅は、奈良県生駒郡安堵町に位置する江戸時代初期に建築された環濠屋敷です。内濠は戦国時代の遺構が残り、主屋は万治2年(1659年)に建てられ、特徴的な大和棟の屋根構造を持つ歴史的建造物で、戦後は主に家族で維持管理してきました。
しかし、2024年7月、隣家の焚き火から出火した火災により、中家住宅は茅葺屋根や建具、所蔵品などが焼失し、見るも無惨な状態となってしまいました。先祖代々、大切に受け継いできた歴史と思い出が一瞬にして損なわれてしまったことを思うと、今でも悲しみと怒りで涙がこぼれます。
私たちは、文化財を守ることの重要性と難しさを広く知っていただき、このような悲しい出来事を一つでも減らせるようにとの思いから、このたびクラウドファンディングを立ち上げることにいたしました。
修復にあたっての費用について、「国指定なら国で修理してもらえるでしょう?えっ?自己負担があるんですか?」また「補助金や保険で賄えるのでは?」とのお声もいただきます。しかし、建築基準法に適合した建物ではなく、茅葺は燃えやすいので火災保険に加入できなかったこともあり、国、県、町からの補助金はいただけますが総額は約5〜7億円と大変高額になるため、個人として3,000万円を超える負担が見込まれています。
クラウドファンディングを通じて、皆さまのお力をお借りし、主屋・大和棟の再建を目指したいと考えています。江戸時代から現代まで、約350年にわたり守り継いできた中家住宅という貴重な文化財を未来へとつなぐため、皆さまの温かいご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
小倉副理事長は、READYFORのサイトに「応援のメッセージ」を寄せている。引用すると、
小倉つき子 NPO法人・奈良まほろばソムリエの会 副理事長
美しい茅葺の大和棟を、ふたたび
大和の典型的な環濠住宅が中家住宅です。火事に見舞われた主屋は、大和棟と称される急勾配の茅葺屋根の建物。近世奈良の暮らしを伝える貴重な文化財です。
2024年夏、隣家の火の不始末による火災で、先祖代々受け継がれてきた歴史が一瞬にして損なわれてしまいました。消防隊員により1時間以上放水されましたが、屋根の火は消えません。茅葺屋根は表面からの消火は難しく、茅材の中や裏面からも水を入れないと効果がないからです。
「屋根の中の茅を取り出して、水を注入するのだ」との命令が出され、消防隊員たちは茅を取り出し始めました。二人の隊員が熱中症で倒れたほどの、猛暑の中でした。
柱の多くは黒く焦げてしまいましたが、懸命の消火活動の甲斐あって、屋根の梁や太い柱は残りました。焼け残っている部材から、重要文化財としての価値が失われずにすんだのです。茅を葺けば、またあの美しい大和棟をみることができます。多くの方にご支援いただけますよう、よろしくお願いいたします。
些少ながら、私も早速、支援させていただいた。皆さまのご支援・ご協力、どうぞよろしくお願いいたします!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/69/f2fffa6f75f13d0c80ace77d968fbfa3.jpg)
以下のショッキングな写真を見て、唖然とした。奈良まほろばソムリエの会副理事長の小倉つき子さんが撮影され、『月刊大和路ならら』(なら文化交流機構刊)2024年11月号に、ご自身の文章とともに掲載されたものである。記事の見出しは「あの美しい大和棟をもう一度見たい~重要文化財・中家(なかけ)住宅の火災とその後~」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/4c/a3e9f156ede3ebfc47b6c5ff2f88d9a1.jpg)
2024年7月29日午後、奈良県生駒郡安堵町(あんどちょう)にある中家住宅の主屋(築365年)を覆う茅(かや)葺きの大和棟が、焼損した。風のある真夏の炎天下で、枯れ枝を燃やしていた隣家からの延焼ということだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/ba/734272bf8deb702de86adffbcf712f0c.jpg)
そしていよいよ今日から、目標金額を500万円としたクラウドファンディングがスタートすることになった。募集期間は2025年2月5日(水)から3月31日(月)まで。なおクラウドファンディングの取り扱いは、READYFORで、南都銀行がコーディネートした。READYFORのサイトによると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/67/cd5c075874033c343049d6f660c6c61f.jpg)
奈良県 安堵町、中家住宅 被災した重要文化財を修復し、未来へ受け継ぎたい
中家住宅は、奈良県生駒郡安堵町に位置する江戸時代初期に建築された環濠屋敷です。内濠は戦国時代の遺構が残り、主屋は万治2年(1659年)に建てられ、特徴的な大和棟の屋根構造を持つ歴史的建造物で、戦後は主に家族で維持管理してきました。
しかし、2024年7月、隣家の焚き火から出火した火災により、中家住宅は茅葺屋根や建具、所蔵品などが焼失し、見るも無惨な状態となってしまいました。先祖代々、大切に受け継いできた歴史と思い出が一瞬にして損なわれてしまったことを思うと、今でも悲しみと怒りで涙がこぼれます。
私たちは、文化財を守ることの重要性と難しさを広く知っていただき、このような悲しい出来事を一つでも減らせるようにとの思いから、このたびクラウドファンディングを立ち上げることにいたしました。
修復にあたっての費用について、「国指定なら国で修理してもらえるでしょう?えっ?自己負担があるんですか?」また「補助金や保険で賄えるのでは?」とのお声もいただきます。しかし、建築基準法に適合した建物ではなく、茅葺は燃えやすいので火災保険に加入できなかったこともあり、国、県、町からの補助金はいただけますが総額は約5〜7億円と大変高額になるため、個人として3,000万円を超える負担が見込まれています。
クラウドファンディングを通じて、皆さまのお力をお借りし、主屋・大和棟の再建を目指したいと考えています。江戸時代から現代まで、約350年にわたり守り継いできた中家住宅という貴重な文化財を未来へとつなぐため、皆さまの温かいご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
小倉副理事長は、READYFORのサイトに「応援のメッセージ」を寄せている。引用すると、
小倉つき子 NPO法人・奈良まほろばソムリエの会 副理事長
美しい茅葺の大和棟を、ふたたび
大和の典型的な環濠住宅が中家住宅です。火事に見舞われた主屋は、大和棟と称される急勾配の茅葺屋根の建物。近世奈良の暮らしを伝える貴重な文化財です。
2024年夏、隣家の火の不始末による火災で、先祖代々受け継がれてきた歴史が一瞬にして損なわれてしまいました。消防隊員により1時間以上放水されましたが、屋根の火は消えません。茅葺屋根は表面からの消火は難しく、茅材の中や裏面からも水を入れないと効果がないからです。
「屋根の中の茅を取り出して、水を注入するのだ」との命令が出され、消防隊員たちは茅を取り出し始めました。二人の隊員が熱中症で倒れたほどの、猛暑の中でした。
柱の多くは黒く焦げてしまいましたが、懸命の消火活動の甲斐あって、屋根の梁や太い柱は残りました。焼け残っている部材から、重要文化財としての価値が失われずにすんだのです。茅を葺けば、またあの美しい大和棟をみることができます。多くの方にご支援いただけますよう、よろしくお願いいたします。
些少ながら、私も早速、支援させていただいた。皆さまのご支援・ご協力、どうぞよろしくお願いいたします!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/69/f2fffa6f75f13d0c80ace77d968fbfa3.jpg)
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