本年9/1から12/9まで、金峯山寺(きんぷせんじ 吉野郡吉野山)の「蔵王堂」(本堂)で、「金剛蔵王権現像」(秘仏・重要文化財)が特別公開されている。平城遷都1300年祭の「祈りの回廊~奈良大和路 秘宝・秘仏特別開帳」事業として、「金峯山寺の特別な百日」と銘打って公開されているものだ。蔵王権現像は、国内最大級の秘仏である。
会社のOBが11/20(土)から12/5(日)までの土日祝(ただし11/21を除く)、ここで仏像の説明などの拝観支援を行うので、その事前準備のため、11/10(水)、お寺を訪ねた。蔵王堂主任の川畑妙仁さんが、丁寧に堂内を案内して下さった。
お寺の公式HPによると《大和の国 、吉野山から大峯山山上ケ岳にかけての一帯は古くは金峯山(きんぷせん)と称し、古代より世に広く知られた聖域でした。この金峯山に役行者神変大菩薩が白鳳年間(7世紀後半)に修行に入り、修験道独特の本尊・金剛蔵王大権現を感得されます。この姿を桜に刻んで、山上ケ岳(現:大峯山寺本堂)と山麓の吉野山(現:金峯山寺蔵王堂)に祭祀されます。これが金峯山寺の開創と伝えられています》。
《明治7年(1874年)、明治政府により修験道が禁止され、金峯山寺は一時期、廃寺となり復職神勤しますが、同19年(1886年)に天台宗末の仏寺として復興。昭和23年(1948年)には、蔵王堂(国宝)を中心に、金峯山修験本宗が立宗し、その総本山として今日に至っています。山号は国軸山、宇宙の中心の山という意味を号しています》。
金峯山寺の本堂が蔵王堂である。Wikipedia「金峯山寺」によると《山上ヶ岳の大峯山寺本堂(「山上の蔵王堂」)に対し、山下(さんげ)の蔵王堂と呼ばれる。屋根は入母屋造檜皮葺き。2階建てのように見えるが構造的には「一重裳階(もこし)付き」である。豊臣家の寄進で再興されたもので、扉金具の銘から天正19年(1592年)の建立とわかる》。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%B3%AF%E5%B1%B1%E5%AF%BA
《高さ34メートル、奥行、幅ともに36メートル。木造の古建築としては東大寺大仏殿に次ぐ規模をもつといわれる豪壮な建築である。内部の柱には、原木の曲がりを残した自然木に近い柱が使われていることが特色で、ツツジ、チャンチン、梨などと称される柱が用いられている。内陣には巨大な厨子があり、本尊として3体の巨大な蔵王権現像(秘仏)を安置する》。
この蔵王権現像(トップ画像)が圧巻である。Wikipedia「金峯山寺」によると《本堂内陣の巨大な厨子に安置される秘仏。本堂が再興された天正19年(1592年)頃の制作と思われる。3躯のうち中尊は像高728センチ、両脇の像も6メートル近い巨像である。寺伝では中央の像が釈迦如来、向かって右の像が千手観音、左の像が弥勒菩薩を本地とし、それぞれ過去・現世・来世を象徴するという(「本地」は本来の姿である仏、「権現」は仏が姿を変えて現れたものの意)》。
《通常は秘仏で拝観できず、開帳日も定められていない。近年では、吉野・大峯の世界遺産登録を記念して、2004年7月から翌年6月まで開帳されたほか、2007年10月4日~8日にも開帳された。また現在、平城遷都1300年祭を記念して2010年9月1日から12月9日まで開帳されている》。
拝観料(大人1,000円、中高生800円、小学生600円)を納めると、木製の「護摩木 De ストラップ」がもらえる。お願いごとを書いて納める護摩木の上部をパチンと外すと、ストラップ(紐付き)になって、持ち帰ることができるというスグレモノである。本堂に上がるには、靴を脱いで袋に入れなければならないが、その靴袋が金峯山寺のロゴ入りのエコバッグになっていて、持ち帰ることができる。黒地に赤いロゴが、カッコいい。私は洗って何度も使っている。
とにかく金剛蔵王権現像は、今回の特別開帳を外すと、いつ拝めるのか分からない。ぜひ、12/9の期間中に拝観していただきたいと思う。なお、今年は桜の紅葉は不発に終わった。10月まで続いた暑さのため、木が弱って葉を落としてしまったのだ(桜が見事に紅葉するのは、何年かに1度しかない。それほど桜が傷んでいるのだ)。モミジは11/10に紅葉が始まっていたから、そろそろ見頃かも知れない。お早めにお訪ねを。お土産の柿の葉寿司は、「ひょうたろう」「やっこ」「たつみ」がお薦めですよ~。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/aaf8caa8a753791eea26ec746759aa8e
会社のOBが11/20(土)から12/5(日)までの土日祝(ただし11/21を除く)、ここで仏像の説明などの拝観支援を行うので、その事前準備のため、11/10(水)、お寺を訪ねた。蔵王堂主任の川畑妙仁さんが、丁寧に堂内を案内して下さった。
お寺の公式HPによると《大和の国 、吉野山から大峯山山上ケ岳にかけての一帯は古くは金峯山(きんぷせん)と称し、古代より世に広く知られた聖域でした。この金峯山に役行者神変大菩薩が白鳳年間(7世紀後半)に修行に入り、修験道独特の本尊・金剛蔵王大権現を感得されます。この姿を桜に刻んで、山上ケ岳(現:大峯山寺本堂)と山麓の吉野山(現:金峯山寺蔵王堂)に祭祀されます。これが金峯山寺の開創と伝えられています》。
《明治7年(1874年)、明治政府により修験道が禁止され、金峯山寺は一時期、廃寺となり復職神勤しますが、同19年(1886年)に天台宗末の仏寺として復興。昭和23年(1948年)には、蔵王堂(国宝)を中心に、金峯山修験本宗が立宗し、その総本山として今日に至っています。山号は国軸山、宇宙の中心の山という意味を号しています》。
金峯山寺の本堂が蔵王堂である。Wikipedia「金峯山寺」によると《山上ヶ岳の大峯山寺本堂(「山上の蔵王堂」)に対し、山下(さんげ)の蔵王堂と呼ばれる。屋根は入母屋造檜皮葺き。2階建てのように見えるが構造的には「一重裳階(もこし)付き」である。豊臣家の寄進で再興されたもので、扉金具の銘から天正19年(1592年)の建立とわかる》。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%B3%AF%E5%B1%B1%E5%AF%BA
《高さ34メートル、奥行、幅ともに36メートル。木造の古建築としては東大寺大仏殿に次ぐ規模をもつといわれる豪壮な建築である。内部の柱には、原木の曲がりを残した自然木に近い柱が使われていることが特色で、ツツジ、チャンチン、梨などと称される柱が用いられている。内陣には巨大な厨子があり、本尊として3体の巨大な蔵王権現像(秘仏)を安置する》。
この蔵王権現像(トップ画像)が圧巻である。Wikipedia「金峯山寺」によると《本堂内陣の巨大な厨子に安置される秘仏。本堂が再興された天正19年(1592年)頃の制作と思われる。3躯のうち中尊は像高728センチ、両脇の像も6メートル近い巨像である。寺伝では中央の像が釈迦如来、向かって右の像が千手観音、左の像が弥勒菩薩を本地とし、それぞれ過去・現世・来世を象徴するという(「本地」は本来の姿である仏、「権現」は仏が姿を変えて現れたものの意)》。
《通常は秘仏で拝観できず、開帳日も定められていない。近年では、吉野・大峯の世界遺産登録を記念して、2004年7月から翌年6月まで開帳されたほか、2007年10月4日~8日にも開帳された。また現在、平城遷都1300年祭を記念して2010年9月1日から12月9日まで開帳されている》。
拝観料(大人1,000円、中高生800円、小学生600円)を納めると、木製の「護摩木 De ストラップ」がもらえる。お願いごとを書いて納める護摩木の上部をパチンと外すと、ストラップ(紐付き)になって、持ち帰ることができるというスグレモノである。本堂に上がるには、靴を脱いで袋に入れなければならないが、その靴袋が金峯山寺のロゴ入りのエコバッグになっていて、持ち帰ることができる。黒地に赤いロゴが、カッコいい。私は洗って何度も使っている。
とにかく金剛蔵王権現像は、今回の特別開帳を外すと、いつ拝めるのか分からない。ぜひ、12/9の期間中に拝観していただきたいと思う。なお、今年は桜の紅葉は不発に終わった。10月まで続いた暑さのため、木が弱って葉を落としてしまったのだ(桜が見事に紅葉するのは、何年かに1度しかない。それほど桜が傷んでいるのだ)。モミジは11/10に紅葉が始まっていたから、そろそろ見頃かも知れない。お早めにお訪ねを。お土産の柿の葉寿司は、「ひょうたろう」「やっこ」「たつみ」がお薦めですよ~。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/aaf8caa8a753791eea26ec746759aa8e
> 蔵王権現様は鳥肌が立つ様なそれでいて、心が温かく包まれる様な安心感を覚えました。
> 命ある限り、御縁有る限りまた訪れたい場所です。
はい、本当に素晴らしいお像です。室町以降の仏像は国宝にはなりませんが、間違いなく国宝級の素晴らしいお像です。私も、4月にお参りいたします。
吉野山は5月の青葉若葉の頃が一番良い季節です、観光客も少ないですし。武風颯神さんも、ぜひ新緑の頃に吉野山をお訪ねください。
神仏を身近に感じて40年あまり。数々の仏様や神様の御姿をみてきましたが、蔵王権現様は鳥肌が立つ様なそれでいて、心が温かく包まれる様な安心感を覚えました。
御開帳以来、2回訪れましたが幾度行ってもやすらぎます。命ある限り、御縁有る限りまた訪れたい場所です。
> 私も17日(水)に行ってきました。
おお、木津川市からはるばるお参りに行かれましたか。
> 私はさらに吉野水分神社まで足をのばしました。
> 花矢倉からの眺望はさらに良かったです。
なるほど。次回は、ぜひチャレンジします。
ストラップもエコバッグも良いアイデアだと思います。
竹林院群芳園の高台からの眺め良かったです。
私はさらに吉野水分神社まで足をのばしました。花矢倉からの眺望はさらに良かったです。
> 靴入れにロゴ入りのエコバッグを貰えたのでお得感がありました。
おお、そうでした。お堂に上がるのには靴を脱ぎますが、自分の靴を入れるのにいただくのがエコバッグで、「金峯山寺」のロゴが入っていました。私も、洗って使っています。当記事に追記します。
> 竹林院へ行ってきました。 お庭のモミジもいいし ここの
> 高台から 蔵王堂が見える所があって 感動しました。
http://megu.narasaku.jp/
竹林院から、蔵王堂が見えるのですか。ここは何度もお邪魔していますが、存じませんでした。次回は、こちらにもお訪ねします。
モミジの事で~~す。
西行庵の様子 ブログにアップしますので
良かったらご覧ください <(_ _)>
拝観料を払うと付いてくる??
木製の「護摩木 De ストラップ」
これいいアイデアですよね。 私も携帯に付けてます。
それから 靴を入れるロゴ入りのエコバック
これも重宝してます。
吉野の桜の紅葉は 今年はホント残念でしたね。 でも 紅葉はいい所がありますよ。
この前 竹林院へ行ってきました。 お庭の紅葉もいいし ここの高台から 蔵王堂が見える所があって 感動しました。
あと 西行庵 もいい所ですよ。
ストラップもうれしいのですが、靴入れにロゴ入りのエコバッグを貰えたのでお得感がありました。
60年に一度なので、もう一回くらい行こうと思います。