
今朝(2022.2.6)の奈良新聞1面に、「後南朝(ごなんちょう)遺品に参拝 川上で朝拝式」という記事が出ていた。昨日(2/5)が朝拝式の日で、今年は昨年に続き、規模を縮小して営まれたのである。記事全文を紹介すると、
※トップ写真は、奈良新聞のサイトから拝借した
吉野に逃れて南朝再興を図った後南朝を守護した川上村郷士の子孫らが、後南朝遺品に新年拝賀する「朝拝式」が5日、同村神之谷の金剛寺で行われた。後南朝は長禄元(1457)年、後亀山天皇のひ孫の自天王が逆臣に命を奪われて終わったとされる。
村朝拝式保存会に伝わる由来書によると、川上村の郷士は自天王の首を奪い返して金剛寺に埋葬したといい、朝拝式は今年で565回を数えた。昨年に続き、新型コロナの感染拡大防止で出仕人を保存会の役員12人にとどめ、一般見学も中止した。
境内にある自天王神社に参拝した後、遺品と伝わるかぶとやよろいの大袖(重文)を収めている宝物殿の扉を開き、賀詞を述べて拝礼。弟宮の陵墓にも参拝した。裃(かみしも)は風雪に震え、雪を運ぶ下駄が重たい厳しい状態での開催。
保存会総代長の下西昭昌さん(78)は「身が引きしまり、お朝拝にふさわしい1日」と背筋を伸ばし「粗相(そそう)のないようにお守りし、次の世代に引き継いでいきたい」と話した。
後南朝のことを説明するのは難しいのだが、増田隆さんの労作『沈黙する伝承~川上村における南朝後胤(こういん)追慕』(京阪奈情報教育出版刊 税別1,400円)に詳しい。この本のことは、当ブログでも紹介させていただいた。
来年こそはコロナが落ち着いて、朝拝式を見学できますように!
※トップ写真は、奈良新聞のサイトから拝借した
吉野に逃れて南朝再興を図った後南朝を守護した川上村郷士の子孫らが、後南朝遺品に新年拝賀する「朝拝式」が5日、同村神之谷の金剛寺で行われた。後南朝は長禄元(1457)年、後亀山天皇のひ孫の自天王が逆臣に命を奪われて終わったとされる。
村朝拝式保存会に伝わる由来書によると、川上村の郷士は自天王の首を奪い返して金剛寺に埋葬したといい、朝拝式は今年で565回を数えた。昨年に続き、新型コロナの感染拡大防止で出仕人を保存会の役員12人にとどめ、一般見学も中止した。
境内にある自天王神社に参拝した後、遺品と伝わるかぶとやよろいの大袖(重文)を収めている宝物殿の扉を開き、賀詞を述べて拝礼。弟宮の陵墓にも参拝した。裃(かみしも)は風雪に震え、雪を運ぶ下駄が重たい厳しい状態での開催。
保存会総代長の下西昭昌さん(78)は「身が引きしまり、お朝拝にふさわしい1日」と背筋を伸ばし「粗相(そそう)のないようにお守りし、次の世代に引き継いでいきたい」と話した。
後南朝のことを説明するのは難しいのだが、増田隆さんの労作『沈黙する伝承~川上村における南朝後胤(こういん)追慕』(京阪奈情報教育出版刊 税別1,400円)に詳しい。この本のことは、当ブログでも紹介させていただいた。
来年こそはコロナが落ち着いて、朝拝式を見学できますように!

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