tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

ガン検診てんまつ記

2005年12月15日 | 日々是雑感
以前、人間ドックに行った話をこのブログに書いた。
(11月16日付 「正暦寺」)
実は、あの日にはPET(ペット)検査というガン検診も受けていた。会社の健保組合の斡旋に応じたもので、検査費用は10万円以上もする。

申し込みには少し迷ったのだが、私の祖父は胃ガンのため40代で亡くなっており、父も肝臓ガンで60代で死んだ。昨年のドックでは私も「便潜血反応が出ているので、念のため内視鏡検査を受けてはどうか」と言われていた。つまり大腸ガンの検査だが、私は放っておいた。今回、これらの心配を一掃しようと、この検査を受けることにした。

PET検査とは、ブドウ糖を注射し、その吸収度合を見る検査だ。ガン細胞は通常の細胞より糖分を多く吸収するので、透視するとそこだけが黒く写る。これで、たいていのガンが早期発見できるらしい。

PET検査自体は楽なものだが、ドックと合わせて申し込んだので、この日はまる1日検査漬けだった。保健婦さんにも「平日に休みを取ってドック、土曜日にPETと分けるのが普通ですよ」と言われてしまった。

朝の10時に検査が始まって、最後にPET検査の結果が出る。瞳孔の開いた目にフラッシュを当てられたり胃カメラを飲まされたりと、体はヘトヘトだった。
PETの結果を知らされたのは夕方の5時だった。パソコン画面に映し出された透視図を前に、医師の語った言葉は
「甲状腺ガンの疑い」
だった! 

甲状腺(首の部分)に約3.5ミリの黒い点が写っていたのだ。
しかし「これだけではガンと断定できないので、別の日に首の超音波検査(エコー)を受けなさい」と言われた。

ショックだった。ガンだとしてもごく初期なので切れば良いのだが、入院とか手術とか縫合という言葉が浮かび、暗澹とした気分になった。もはや「ほぼ好日」などとは言っていられない。

それから1か月がたち、いよいよ今日が再検査の日だった。休暇を取り、朝から病院に出かけた。妻も心配してついて来てくれた。

エコーはすぐに済んだ。写真には虫食い穴のような模様が写っていた。
妻と一緒に聞いた医師の診断は
「ガンではありません。軽い炎症のようなので心配は要りませんが、念のため血液だけ調べておきましょう」
だった! 

嬉しくなって、思わず妻と顔を見合わせた。あーよかった、よかった。

家に帰ると、庭の山茶花が、今日はひときわ輝いて見えた。
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全日本女子ホッケー選手権大会

2005年12月11日 | 日々是雑感
「女子ホッケー日本一」をかけた決勝戦が12/11(日)、奈良県天理市の親里(おやさと)ホッケー場で開かれた。NHK教育テレビで全国に放送されたので、ご覧になった方も多いだろう。

この大会に出場したのは、今年の社会人の上位4チーム(順に南都銀行、ソニー一宮、H・F・C・HANNO、コカコーラ)と、学生上位4チーム(立命館、山梨学院、東海女子、天理)だ。

決勝で対決するのは、昨年の本大会で優勝のソニーと準優勝だった南都銀(奈良県が地盤の地銀)。南都銀は今秋の社会人選手権大会でソニーを下した。

つまりソニーにとっては今年の社会人大会の雪辱、南都にとっては昨年の本大会の雪辱戦と、どちらにとっても負けられない試合だ。

地元にとっては不振の天理大に代わり、着々と実力をつけている南都に優勝の期待がかかる。南都チームは1982年の創部以来、本大会での優勝経験はない。
※南都銀行ホッケーチームの公式サイト
http://www.nantobank.co.jp/hockey/index.htm

攻撃力に定評のあるソニーと、堅い守備を誇る南都。結果は、PS戦(サッカーでいうPK戦)にまでもつれこみ、南都の守護神・宮崎選手の鉄壁の守りで競り勝った。南都にとっては創部23年にして初の日本一。GK宮崎は、今大会でMVPとゴールキーパー王の二冠に輝いた。

おめでとう南都銀行チーム。よくやった宮崎選手、君はスーパーヒロインだ!
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寒牡丹

2005年12月11日 | 日々是雑感
石光寺(せっこうじ)を訪ねた。葛城市(旧當麻町)染野にあるお寺で、近くの当麻寺とともに牡丹の名所で、こちらは冬の寒牡丹でも知られる。

あいにくの寒い日曜日にもかかわらず、この花を求めて、たくさんの人が訪れていた。

ワラ帽子の下では、色とりどりの牡丹がほころんでいた。境内には、寒椿や山茶花それに十月桜(小彼岸桜)までが咲き競い、はや春の雰囲気が漂っていた。
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大和肉鶏

2005年12月10日 | 日々是雑感
金曜日(12/9)、同僚と大和肉鶏(やまとにくどり)のすき焼きを食べに行った。近鉄奈良駅前にできた「やたがらす」というお店で食べたのだが、コース料理が1人前3千円という安さだった。

大和肉鶏とは、名古屋コーチンなどをかけあわせた奈良オリジナルの品種名だ。
ブロイラーとちがって歯応えがあり、噛めば噛むほど鶏の旨味が出る。県はこの鶏を「奈良のうまいものづくり」にも取り入れ、普及に努めている。私も以前、こんな記事を『JanJan』に書いたことがある。
※「直撃!大和肉鶏」
http://www.janjan.jp/living/0408/0408168103/1.php
なお「やたがらす」は吉野町の「北岡本店」のお酒の名前で、奈良ホテル総支配人(元料理長)の野田 樹さんが「冬の燗酒がおいしい」と奨めていた酒だ。千円の飲み放題を頼むと、このお酒が出てきた。

忘年会シーズンの金曜日とあって、お店は超満員だった。
早めに予約を入れなければありつけないので、ご注意を。
※参考サイト
http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kinki/Kinki/guide/0401/WV-KANSA-1DDMA004.html
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05年 紅葉回顧

2005年12月04日 | 日々是雑感
紅葉の季節が終わった。土曜日(12/3)には見納めにと、天理市周辺を訪ねた。写真の長岳寺(ちょうがくじ)では、かろうじてこの1本だけが葉の紅さを保っていた。

全般的に今年の紅葉は、不調だった。地球温暖化やヒートアイランド現象の影響で、年々紅葉の開始時期は遅れているが、それでも昨年の紅葉はとても鮮やかで、こんな文章をインターネット新聞『Jan Jan』に投稿したほどだ(撮影は04年秋、投稿は05年)。
※「紅葉の奈良へ、いらっしゃい」
http://www.janjan.jp/area/0510/0510023236/1.php

奈良県内で「今年も紅葉がきれいだった」と聞いたのは、十津川村くらいだ。正暦寺(奈良市)の紅葉はNHKが朝のニュースで取り上げていたが、見ていて恥じ入るほど貧相な光景だった。京都では、鞍馬や周山街道など、北部の紅葉は見事だったようだが。

私は勝手に茶化して、紅葉でなく茶葉(ちゃよう)とか橙葉(とうよう)と呼んでいるが、黄落(こうらく)というちゃんとした言葉もあるように、多くの葉は黄ばんでそのまま落葉(枯死)していた。

慰めは、イチョウの黄葉がとても鮮やかだったことだ。奈良公園でも天理の市街地でも、京都の宝ヶ池でも大阪の御堂筋でも、キラキラの金色の葉が、訪れる人の目を楽しませていた。

思えば万葉集で「もみぢ」といえば「黄葉」。万葉の時代にタイムスリップしたと考えれば、少しは気が晴れるかも知れない。
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