tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

05年 紅葉回顧

2005年12月04日 | 日々是雑感
紅葉の季節が終わった。土曜日(12/3)には見納めにと、天理市周辺を訪ねた。写真の長岳寺(ちょうがくじ)では、かろうじてこの1本だけが葉の紅さを保っていた。

全般的に今年の紅葉は、不調だった。地球温暖化やヒートアイランド現象の影響で、年々紅葉の開始時期は遅れているが、それでも昨年の紅葉はとても鮮やかで、こんな文章をインターネット新聞『Jan Jan』に投稿したほどだ(撮影は04年秋、投稿は05年)。
※「紅葉の奈良へ、いらっしゃい」
http://www.janjan.jp/area/0510/0510023236/1.php

奈良県内で「今年も紅葉がきれいだった」と聞いたのは、十津川村くらいだ。正暦寺(奈良市)の紅葉はNHKが朝のニュースで取り上げていたが、見ていて恥じ入るほど貧相な光景だった。京都では、鞍馬や周山街道など、北部の紅葉は見事だったようだが。

私は勝手に茶化して、紅葉でなく茶葉(ちゃよう)とか橙葉(とうよう)と呼んでいるが、黄落(こうらく)というちゃんとした言葉もあるように、多くの葉は黄ばんでそのまま落葉(枯死)していた。

慰めは、イチョウの黄葉がとても鮮やかだったことだ。奈良公園でも天理の市街地でも、京都の宝ヶ池でも大阪の御堂筋でも、キラキラの金色の葉が、訪れる人の目を楽しませていた。

思えば万葉集で「もみぢ」といえば「黄葉」。万葉の時代にタイムスリップしたと考えれば、少しは気が晴れるかも知れない。
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日和山海岸

2005年12月04日 | 日々是雑感
日帰りのバスツアーに参加して、但馬に出かけた。
志賀直哉の小説で知られる城崎(旧城崎郡城崎町)は、いつの間にか豊岡市城崎町になっていた。

お昼に訪れたのは、日和山(ひよりやま)海岸の絶壁に建つ旅館(同市瀬戸)だった。カニづくしの会席料理や宴会芸、露天風呂(塩類泉の日和山温泉)も堪能したが、圧巻は、日本海の荒波だった。

強風にあおられ岩肌に打ち寄せる波は、海のない奈良県人にとっては、逆巻く怒濤だ。近づくと、轟音が腹に響き、波しぶきが顔にかかる。東映映画のオープニング(荒磯に波)のような明るさはなく、もっと重々しく、激しい。

5感すべてに冬の日本海を感じたツアーだった。
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