エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

まだ帰らない冬鳥たち

2008-04-19 | 自然観察
            【ハクチョウ号とコハクチョウ】

 孫たちと前から約束していた遊覧船に乗りに、猪苗代湖の長浜へ行った。2年前はカメ号に乗ったので、今度はハクチョウ号に乗りたがった。ところが、平日の午後、観光客はまばらで、驚くくらい閑散としていた。残念ながら、船は5~6人集まらないと運航しないと言われ、しばらく湖水で遊んでいたが船に乗る客はいなかった。

 対岸が春霞にかすむ湖水は穏やかに春の陽に輝いていた。冬を越した水鳥たちがかなりの数残っていたので驚いた。ほとんどがオナガガモで、キンクロハジロやユリカモメも混じっていた。湖岸には観光客用に餌が用意されていた。カモたちは餌をねだりに近づき、コハクチョウなどは手でパンくずをあげることが出来るくらいに慣れていた。
北帰行が始まったのが3月はじめ、今の時期にのんびりしていいのだろうか。これから北を目指すのだろうか。コハクチョウも幼鳥を含め数羽いたが、怪我をしている様子はない。そんな心配をしながらかわいい水鳥たちを見つめた。(2008.4.17)

 今朝の読売新聞に、写真記事「長旅前の羽休め」が載っていた。「日本各地で越冬を終えたコハクチョウは、今、北海道のクッチャロ湖に飛来してシベリアへの長旅を前に羽を休めている」とあった。それぞれに旅の計画があるのだろう。


【オナガガモ】

【キンクロハジロも】
 訂正→【スズガモ】でした。矢田新平先生から指摘がありました。図鑑から(キンクロハジロは少し小さくて冠羽があり、オスの背が黒く、メスのくちばしの根もとに白班はないか小さい)