エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

貝の化石

2010-07-04 | 自然観察

近くの里山に、山を削り、かなりの林を切り開き灌漑用水路ができた。
 昨年秋からの工事で、おそらく全長は1キロを超えるだろう。
 山際の林の中の小さな流れが、幅10メートルを超える水路と道路に変わった。
 クワガタやチョウが集まるクヌギの大木も、カワトンボの舞う木漏れ日もなくなった。

 先日訪ねたその道で、切り崩された斜面に貝を見つけた。おそらく化石だろう。
 昨日、孫たちを連れてその貝の化石を拾いに行った。昔ここも海だったことを教えたかった。

 

 梅雨の晴れ間に、気温は31度を超えた。そんな中、孫たちは興味を持って貝を見つけて拾い集めた。
小さなシジミのような楕円形の褐色の二枚貝を沢山採集してきた。
 博物館で、化石かどうか、この貝の名前や、いつごろのものかなどを聞いてみようと思っている。

 広い道を大きなクスサンの幼虫が這っていた。久しぶりに見る大きな毛虫は真っ白な細かな毛、お腹のさわやかな空色の斑紋がきれいだった。

 

上空をオニヤンマの雄姿を見た。ミヤマアカネも今年初めてだ。また、蝉の声も初めて聞いた。いよいよ暑い夏到来だ。