エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

かわいいハラビロトンボ

2010-07-05 | 自然観察
ハラビロトンボは、成熟の度合いにより体色が変化する。
未熟なうちは雌雄とも全身が黄色を基調とした体色をしている。
オスは成熟するにつれて全体が黒化してほとんど斑紋がなくなり、老熟すると腹節背面の第2~6節は白色を生じ、蒼灰色を帯びる。
メスは黄色の地に黒の模様で、羽化直後は鮮やかだが成熟してくると薄れてくる。
魅力的なのは、成熟し始めた雄の色彩だ。また、特に顔面の額上部の金属光沢を放つ青色が何とも言えない。
 息を殺して近づいてファインダーに映るその青色の美しさはたとえようもなく美しい。
 雌は単独で打水産卵をするが、雄がその上空をホバリングしながら雌を見守っている。
 初夏一番に出はじめるが、これから9月頃まで出現期間が長く、成長段階の違う個体を見ることができる。


  羽化間もない未成熟

  初めてみる腹裏側

輝く額の青

  黒ずんできた



 斑紋のない黒化体♂

 白粉を生じた成熟♂

成熟した♀