エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

黒い赤トンボ

2010-09-06 | 自然観察
 何をするでもなく、束の間に一日一日が過ぎていく。
朝夕は大分涼しくなったが、日中は相変わらずの暑さだ。
早朝、資源ごみを出しついでに、スニーカーを履いて短大グランドへ足を伸ばした。
3,4人がそれぞれにグランドを歩いていた。いくら暑くとも、ほとんど動かない生活を反省しての思い付きだった。
 トラックを3周して帰宅、シャワーを浴びての朝食は久しぶりに気分爽快だった。しばらく続けようと思っている。

 今日は、里山巡りを決めていた。マダラナニワトンボが気がかりだったし、ヒメシロチョウやアマゴイルリトンボも確認したかった。

 林道にはハンミョウが道案内をしてくれた。それにしても美しい。立ちあがり、遠くを眺める姿勢がとてもかわいかった。
 獰猛なハンミョウがなぜこんなに美しい色合いをしているのだろうか。

 ハンミョウ

 なぜ立ち上がる



 夏の初めにわずかに刈り残されたツルフジバカマがところどころできれいに咲いていた。
その近くをヒメシロチョウがちらほら飛んでいた。ヒメシロチョウの食草だ。
 春型に比べると少し力強い感じがした。
 しかし、昨年、産卵直後にすっかり刈り取られた別のポイントでは、やはり春につづいて今日も見ることはできなかった。しばらく見られないだろう。

  ヒメシロチョウ アカツメクサ

ついこの前までハグロトンボが乱舞していた小川のポイントでは、ハグロトンボもすっかり少なくなったが、そこにアマゴイルリトンボ♂2頭にまだ会うことができた。
また、日陰の林道にはクロヒカゲが給水にあつまり、オニヤンマが悠々と飛んでいた。

 絶滅が危惧されている黒い赤トンボマダラナニワトンボがそろそろ出る時期、いつも大丈夫か心配している。
しばらくすると1頭だけだったが会いにきてくれた。嬉しかった。元気で生き延びろよ!エールを送った。
 そのうち、例年のように、連結して産卵する風景を見たいと思っている。

 マダラナニワトンボ

そこでアオイトトンボの交尾を見ることができた。

 アオイトトンボの交尾

満開のソバの花にイチモンジセセリが飛び交い、ときどきヒョウモン類が訪れ急ぎ足で去って行った。

 ソバの花に吸蜜するミドリヒョウモン

 ミヤマサナエ、マイコアカネ、マユタテアカネはいずれも真っ赤に成熟していた。また、オナガサナエの新鮮な個体を見かけた。

  ミヤマアカネ 暑さ対策姿勢

  マイコアカネ

 オナガサナエ

今日も最高気温は35℃近くまで上がったろうが、里山には秋の気配が忍び寄っていた。


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