エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

深まりゆく秋の庭

2010-09-29 | 自然観察
【サンショの真っ赤な実】
キンモクセイの香り 孫たちの声 澄み渡る

今、キンモクセイの香りいっぱいの庭には、濃紫の友禅菊。鮮やかな黄菊、真っ赤なミズヒキと、ランダムに色どりの秋が咲いている。
 キンモクセイは、ここ数年のブログを見ると、昨年からは1週間遅れだが、ほぼ例年と同じようだ。
それにしても、あれほど暑かった夏は、どこへ行ってしまったのだろう。敷物や布団を変えるなど、簡易な冬支度だ。
しばらく雨模様、穏やかな秋の陽はこれからだろうか。
 朝方、少しの間陽が射すとヤマトシジミが舞い始めた。



 シオンにはイチモンジセセリがアイの花には秋型のキタテハが訪れ蜜を吸っていた。

 イチモンジセセリ

 キタテハ秋型

 フランネルに群がっていたキアゲハの終礼幼虫も、いつしか一匹残らずに姿を消した。
近くをじっくり探したが、蛹は見つからなかった。

 庭を巡ると、サンショの真っ赤な実がはじけて黒い種が出ている。
スズランのだいだい色のビー玉ほどの丸い実が目立った。
名の知らぬ白い花が今年もきれいだ。これは春から夏にかけて葉が紫色、数年前に名前を知ったが、失念してしまった。


名も知れぬ花

 盆栽のハゼの葉がきれいに色づいてきた。
斑入りのツワブキの花が見えないのでかき分けたら、大きなつぼみが沢山、これから続々首を伸ばすところだった。
晩秋の白い綿毛まで、庭を楽しませてくれることだろう。

 ふと、秋という漢字の成り立ちを思った。
のぎヘンに火と書く。火のように葉っぱが燃えるからか?・・・。それは単純だった。
 手元の角川漢和中辞典を引いてみた。
「秋」の文字の成り立ちは『形声、原音シュウは、取り入れる意の語源収からきている。
禾(カ)(いね)を収穫する意から、ひいて、その時期の意となった。』とあった。

 長期予報では、今年の秋は短いという。わずかな期間の美しい秋を鑑賞したいと思っている。


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