エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

今年も会えた マダラナニワトンボ

2010-09-15 | 自然観察
 

9月13日(月) 
 しばらく雨降りが続き、すっかり秋めいた。
昨夜来の雨が上がり曇り空、1週間のご無沙汰で里山へ。
目的はマダラナニワトンボの撮影。経験上、晴れた昼ころがいい。
 雲が多くて、なかなか晴れ間が来なかった。
約1時間、薄日が差したと思ったら、どこから来たのか目の前でホバリングしているトンボを見つけた。マダラナニワトンボだ。
付近にはノシメトンボやマユタテアカネが舞っていたが、瞬間的にマダラと分かった。
動きが素早く、次の瞬間にはどこえ行ったか見逃してしまった。
何とか数枚シャターを切ったが、ほんの一瞬だったので何か夢の中の出来事のようだった。



 カンガレイの生える池の端では、オオルリボシヤンマ3頭が産卵を繰り返していた。
そのうち1頭が翅が水面にとられたため、しばらく飛び立てず、おぼれそうになっていた。





 池の畔のこぶしの木に、カメムシの幼虫の集団を見つけた。実も赤く色づき始めていた。
いよいよ本格的な秋到来だ。
 
9月14日(火) 
 昼近く、発生が心配で今日もマダラに会いに行った。
池の畔で2組のペアが連結で産卵していた。こうした時の撮影は比較的簡単だ。
ほとんど移動することなくホバリングして、打空産卵する。きまって、水面でなく池のほとりの草地や石の上に卵を落としている。
落ちる卵は肉眼では確認できるが、なかなか瞬間の写真が撮れなかった。





  
 落下する卵が写っていた↑



いつも、連結しながらの産卵の様子を見ていたが、今日はメス単独での産卵も見ることができた。
 昨日まで、発生を心配していたが、今年もこの静かなひっそりした池で、絶滅が心配されているトンボを見ることができて嬉しかった。
どうかいつまでも生き延びてほしいと願っている。 (2010.9.14)

 静止するマダラナニワトンボ♂


 単独で産卵する♀


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