今日は事件があった。
娘の家の裏庭のコガタスズメバチの巣が撤去されたのだ。
大きなグミの木の植え込みの中に大きな巣を発見したのは、つい最近だった。
草を刈りに入ったらスズメバチが出入りしていて、しばらく近づかないでいた。
先日別の用事でいとこが来て、ハチの巣の話をした。
その時、大きな巣があることを確認した。
来客を送りに家を出たら、娘の家に従姉弟の車が止まっていた。
従姉弟は雨の中を、合羽姿で、もうすでに巣を撤去したところだった。
驚いたことに、もうひとつ、2階の廊下の換気扇のフードの中に同じような巣があったと言う。
そういえば、何度か、娘に2階に行くとぶんぶんハチの羽音がすると言われていた。まともに受けていなかったが、理由が分かった。
うまいものだ、10分足らずで危険なハチの巣を捕ってしまった。
すでに撤去された巣は直径20センチ以上あった。
横で、殺虫剤で仮死状態のスズメバチがたくさん落ちていた。
実は、大きい声では言えないが、網戸越しに、ときどき観察を楽しみにしていたアシナガバチの巣も処分されていた。
少し残念に思えたが、言い出せずにお礼を言った。
コガタスズメバチの巣も、ハチが姿を消す晩秋にでも撤去するつもりでいたのだ。
でも、従姉弟は子供もいるからと、気を利かせて天候を見て捕りに来てくれたのだ。
巣がなくなってしまったハチが行き来していた。何かかわいそうな気がしている。