エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

 藍が咲く

2010-09-11 | 日々の生活
 いつも書棚から適当に持参する、病院の待ち時間用の文庫本、今日は 永六輔の「職人」だった。
モノ作りの職人さんたちの名言をあらためて味わった。
その一つに
「甕覗き、水浅葱、薄浅葱、浅葱、薄縹、浅縹、中縹、濃縹藍 減藍、藍鼠、濃藍、鉄藍、紺、濃紺、鉄紺、茄子紺。 ・・・とまア、藍というにも、
これだけ種類がございまして、ハイ。これがまた、職人にとって一人づつ感じ方が違うので、そこが大変です。」

今年も庭の藍が咲き始めた。
 あれから30年になるだろうか。草木染めの研修の際、川俣の染織家山根さんからいただいてきた種が広がり、毎年清楚な花を咲かせ続けている。
 一時代、磐梯を描き、良寛の書をまねて藍染めのろうけつ染めに凝った。
今もそのころ染めたハンカチンを使っている。また、岩手に藍の里を訪ねたこともあったな~。
 ようやく過ごしやすくなった庭にピンクの花穂が風に揺れている。


 月一度の検診日、診察前に測った血圧が低く驚いた。多少貧血気味な自覚があるし、先日のトラブルも自分では起立性低血圧と思っている。
血液検査のデータでいつもコレステロールはL値で、手術後、一向に改善されない。また、心配な項目は相変わらずH値、変わりなかった。
 少し高かった肝機能も良好、暑い夏を乗り切った自信も手伝って、
「ぬばたまの歯にしみとおる秋の夜の 酒はしずかに飲むべかりけり」
お酒の美味しい季節、少し楽しめそうだ。


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