エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ひとり秋を歩く

2010-09-30 | 自然観察
                   【真っ赤なナツアカネ】

  
 天気予報では雨降りだったが、外れた。
いい陽が射していたので、昼前の2時間ほど里山を巡った。

 しばらく行かなかった磐梯町方面、稲の刈り取りが始まっていた。
 林道に入ると、道端に止まっていたトンボが舞いあがった。
 ほとんどが、ナツアカネ、アキアカネ、マユタテアカネ、ノシメトンボなどだ。

磐梯山麓 稲刈り始まる

 
アメリカセンダングサのつぼみに数頭のアカタテハが無心に蜜を吸っていた。
 いずれも羽化したばかりの新鮮な個体に見えた。それにしても、裏面の幾何学模様が美しい。彼女らは成虫のまま越冬するのだろう。
 あちこちでキチョウがひらひら舞い、ときどきミドリヒョウモンが訪れ、足早に去って行った。

 アカタテハ



足元からハンミョウが飛び、道案内をしてくれた。

 いつもきれいだ

 陽だまりの倒木にシマヘビの抜け殻を見つけた。
 これも破れのない状態で、尻尾をつまみ垂らしたら、やはり1.5メートルくらいあっただろう。
 そこに、シータテハが舞い降りた。秋型の特徴の裏面が見たかったが、全開の翅の色合いから秋型だろう。
 近ずくと矢のように飛び去った。

 シータテハ

 さわやかな吹く風に、ススキが銀色に揺れ、キンエノコロも逆光に輝いていた。
 そこここに秋の深まりを感じながら、日々の生活を振り返った。
 いつもながら、ひととき、人生に思いを巡らす静かな里山巡りとなった。 




30日
  相田みつをの日めくりには
***************************************

うばい合えば足らぬ
 わけ合えばあまる
 うばい合えば憎しみ
 わけ合えば安らぎ
              みつを

***************************************

日記@BlogRanking