エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ヒマラヤシーダの球果

2010-09-13 | 自然観察

 近くの山の公園にかなり太いヒマラヤシーダが30本近くある。
 いずれも大木で、球果が色づき、雄花の球果も大きくなり、遠くからもわかるようになった。

 雌花の球果

雄花

 前から疑問に思っていたが、図鑑にはヒマラヤシーダは雌雄同株、雌雄異花とある。
 あらためて周囲の大木を確認してみたが、どの木も雌花(球果)だけか、雌花だけであった。
 また、受粉のメカニズムがいまいち理解できなかったが、今大きく膨らんでいる球果は昨年受粉した雌花なのだろう。
 今見え始めた雄花はこれから秋の終わりに花粉が飛び散り、雌花と受粉するのだ。そして来年大きく膨らむことになる。
 実は雌花は約5ミリくらいらしい。しかも高いところなのでなかなか見ることができないのだ。

雌雄異株の植物はイチョウが知られるが、果物のキューイフルーツやサンショなど。
 また、雌雄異花は一つの個体(株)に雌しべと雄しべを咲かせる植物、キュウリやカボチャ、スイカなど。
 ブナ科のクリ、コナラ、クヌギ、カバノキ科のハンノキ、シラカバ、シデの仲間、マツ科のマツ、スギ、カヤの仲間などがある。

 ヒマラヤシーダについては、何年か前から山形、羽黒の黙想さんと話題になり、関心があった。
 この冬には、わざわざ黙想さんの庭のシーダローズ(ヒマラヤスギの球果)を贈ってもらった。 
 乾燥した球果はパラパラとりん片を落とし、先端のシーダローズが落下して、軸はしばらく枝にくっついている。
 シーダローズを崩れないように加工してみたいと思っている。



(参) 拙ブログ
  「シーダー・ローズ」   2010-04-12
  「シーダーローズ(その2) 2010-04-14


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