近くの山の公園にかなり太いヒマラヤシーダが30本近くある。
いずれも大木で、球果が色づき、雄花の球果も大きくなり、遠くからもわかるようになった。
雌花の球果
雄花
前から疑問に思っていたが、図鑑にはヒマラヤシーダは雌雄同株、雌雄異花とある。
あらためて周囲の大木を確認してみたが、どの木も雌花(球果)だけか、雌花だけであった。
また、受粉のメカニズムがいまいち理解できなかったが、今大きく膨らんでいる球果は昨年受粉した雌花なのだろう。
今見え始めた雄花はこれから秋の終わりに花粉が飛び散り、雌花と受粉するのだ。そして来年大きく膨らむことになる。
実は雌花は約5ミリくらいらしい。しかも高いところなのでなかなか見ることができないのだ。
雌雄異株の植物はイチョウが知られるが、果物のキューイフルーツやサンショなど。
また、雌雄異花は一つの個体(株)に雌しべと雄しべを咲かせる植物、キュウリやカボチャ、スイカなど。
ブナ科のクリ、コナラ、クヌギ、カバノキ科のハンノキ、シラカバ、シデの仲間、マツ科のマツ、スギ、カヤの仲間などがある。
ヒマラヤシーダについては、何年か前から山形、羽黒の黙想さんと話題になり、関心があった。
この冬には、わざわざ黙想さんの庭のシーダローズ(ヒマラヤスギの球果)を贈ってもらった。
乾燥した球果はパラパラとりん片を落とし、先端のシーダローズが落下して、軸はしばらく枝にくっついている。
シーダローズを崩れないように加工してみたいと思っている。
(参) 拙ブログ
「シーダー・ローズ」 2010-04-12
「シーダーローズ(その2) 2010-04-14