エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

妻の誕生日 思い出の落葉松林

2010-11-08 | Weblog
  数日前に、今の時期に思いだしたことを書いた。
  一度、同じあの時の景色を見たいと思っていた。
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もう一度見たい 晩秋の景色 
もう4,5年前のこと、長い入院中に外出許可が出て、家族と晩秋の景色を楽しんだ。
 風は冷たいが快晴の一日、孫たちと猪苗代の山あいのひろばで遊んだ。
 外気はすでに冬の寒さで、小さかった孫は上着の袖を伸ばして冷たいブランコの鉄棒をつかんでいた。しばしの静寂に孫たちの声がこだましていた。
 周りの杉林の秩序正しい緑の幾何学模様の中に、ところどころ黄色い落葉松林がホオキのように幻想的に見えた。その景色は、いつか見た東山魁偉の世界そのもので、まるでその絵の前にいるような錯覚にとらわれた。
燃える紅葉もほどなく色あせ、季節は一直線に冬に向かう。その前にもう一度、あのとき癒され元気をもらった晩秋の感動の景色を見に行きたいと思っている。

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 今日は妻の誕生日、いつもケーキの一つ覚えでなく、久しぶりに「どらや」のどら焼きを、と思い浮かび電話注文した。
実は、あの時癒された紅葉の落葉松林を見たかったのだ。その林は、猪苗代の「どらや」の裏の川沿いにあった。
あの日と同じ静寂の林を前に、あの時の感動がよみがえった。
 





お祝いの夕食後、おいしいどら焼きを食べ、あらためて取り戻した健康のありがたさを感謝した。



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