エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

女 白 虎 隊

2010-11-14 | Weblog
                       【中野竹子像】


”唇かんで 眉上げて ~”
 最近、孫たち二人で、鼻歌で「女白虎隊」を歌っている。
 萌香ちゃんは幼稚園のフェスティバルの発表で踊る「女白虎隊」の練習をしている。
 2年前に、武琉くんが同じ発表会で「白虎隊」を踊ったことを思いだした。
 いまから発表会を楽しみにしている。

 孫たちのおぼつかない歌を聞き、その歌詞を教え、その意味を解説する。
まだまだ孫たちには理解はできない会津の歴史の1ページを。

 齊藤京子の歌った歌謡曲「女白虎隊」を口ずさみ、またまた戊辰戦争の悲劇に思いを巡らせてしまった。
歌っていると涙が出てくる曲だ。

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女 白 虎 隊 」  作詞 高橋 掬太郎  作曲 細川 潤一

「大軍突如として風雨来たる」
くちびるかんで 眉あげて
花の乙女も 白だすき
孤城を守り 剣を執る
会津の天地 日は昏(くら)し

「腹背皆敵 将に何くにか行かん」
風なまぐさき 城下口
そよぐ秋草 何むせぶ
倒れし姉を 肩に負い
なおつき進む 敵の中

「南鶴城を望めば砲煙あがる」
血を吐く思い 落城の
つきぬ恨みを 誰が知る
散り行く花の 娘子(じょうし)軍
会津ノ山河 雲悲し

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(参考)
  ●女白虎隊の踊り:会津まつり出陣式で  http://www.youtube.com/watch?v=_O7nqEFgBIU
  ● 娘子軍隊長 「中野 竹子
  嘉永3年~明治元年(1850~1868)
   江戸詰勘定役中野平内の長女で江戸に生れ、薙刀と学問を修める。戊辰戦争がおこ
   ると郷里に帰り、母孝子、妹優子とともに坂下で児童に読み書き、薙刀などを教え
   ていた。新政府軍が城下に迫ると、出陣の許可を得て母や妹ともに柳橋の戦場に出撃。
敵弾に倒れ、妹の手により介錯され果てた。墓は坂下の法界寺にある。

  竹子の薙刀の柄には、辞世をしたためた短冊が結びつけてあったという。
    ものゝふの猛き心にくらぶれば
       数にも入らぬ我が身ながらも