エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

感動の朝の始まり

2011-07-18 | Weblog

午前4時過ぎ、ジャコウアゲハが心配で庭に出た。
既に遅し、蛹は剥けて、その上の枝に羽化したジャコウアゲハが止まっていた。
心地よい風にかすかに揺れていた。
羽化の瞬間は見られなかったが、明るくなり始めた静寂に、新しい命の無事の誕生を祝った。



一頭のジャコウアゲハが庭のウマノスズクサに産卵していった。6月8日のことだった。
わずか数本、目立たない木々の間に伸びた食草を見きわめ、6コの卵を産んでいった。
 拙ブログ【ジャコウアゲハの産卵 2011-06-09】

6/8

6/13

 孵化が6月17日、順調に育って大きくなるにつれ食欲大生、わずか数本しかない食草ウマノスズクサは食いつくされていった。

6/20

6/22

6/25



心配して、大きくなった幼虫を葉のある茎へ移動させたりした。
困ったことに幼虫は茎を食いちぎって切断してしまう。
仕方なく切断された先の茎を挿し芽にしたりした。
一頭がクモにやられ、一頭が行方不明に、終令を迎えた幼虫4頭を確認した。
じきに姿をくらましたが、一頭だけ近くのヤマボウシの枝に前蛹体を見つけた。7月7日
きれいなオレンジ色の蛹を毎日観察した。

7/7

7/14

昨日、蛹の色合いが少し黒く変わってきたので、今朝あたり羽化ではないかと予想していた。

7/17

孵化まで9日間、蛹化までの幼虫時期がちょうど2週間,蛹期間が10日だった。
 
ジャコウアゲハの誕生を写真に撮ってから、テレビ観戦だ。
奇しくも今朝は女子サッカーワールドカップ決勝,感動的な素晴らしい試合だった。

 ネット記事から
サッカー女子W杯で米国に勝って初優勝を決め、トロフィーを手に喜ぶ日本代表の沢(中央)ら。
沢は今大会5点目で、得点王を獲得。最優秀選手(MVP)に選ばれた。(17日、ドイツ・フランクフルト)
 「日本は後半24分に先制されたが、同36分に宮間あやが同点ゴール。延長前半14分にワンバックのゴールで勝ち越された後も、同後半12分に沢穂希が決めて再び追い付いた。PK戦ではGK海堀あゆみが好セーブを連発し、過去21敗3分けの米国から初勝利を挙げた。」


9時、庭に出ると、羽化したジャコウアゲハが木陰をひらひら舞っていた。
ふるさとを確かめるように、しばらく流れるように舞っていた。
 平和な何事もない幼虫時代を無事に過ごし、今大空に羽ばたくジャコウアゲハを見て、胸が熱くなった。

7/18

7/18

どうかこの命に幸多かれと祈った。

2つの感動に浸り、今日も暑い夏の朝が始まった。

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