エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ジャコウアゲハ また産卵 

2011-07-21 | Weblog
                             【ジャコウアゲハの卵を物色するアリ】


 数日前の朝早く、庭で育ったジャコウアゲハが旅立っていった
その後、今年は庭にときどきジャコウアゲハが訪れている。
木陰をひらひら舞っていく。♀が来ると、少し心配だ。わずか数株のウマノスズクサは、この前4,5頭の幼虫に食べ尽くされた。
 また少しづつ葉を広げたウマノスズクサ、何気なく葉裏を見ると、なんと、また7個、3個とあちこちに卵が産み付けられていた。



困った。こんなに卵を産んでいったって、食草は間に合うはずはない。餓死してしまう。
 田の畦や土手を歩いても、おそらくそんなには見つからないだろう。
 しばらく小さいうちに、なんとか食草を見つけてやりたいと思っているが、困ったことだ。
チョウの知り合いのHさんに電話した。食草は何本もあるようだ。
なるべく早めに幼虫を持っていきたいと思っている。

 その後、ネットで科学的な記述「黒蝶の戦略 ジャコウアゲハの超能力」を見つけた。
http://members.jcom.home.ne.jp/kisono/jakouageha2/jakouageha2.htm
以前、ジャコウアゲハの産卵風景を観察したが、前脚で葉を触っているような仕草をみた。
○「オスとメスの前肢を比べるとメスの前肢には多数の針のような毛があり、メスはこの前肢で葉の表面をひっかいて傷をつける。」
 前肢に感覚器官があり、ウマノスズクサに含まれるアリストロキア酸を嗅いでいるらしい。納得できる記述だった。
でも、それ前に、無作為に草むらを探すわけではないだろう。
数株ある我が家にはその臭い成分が漂っていると考えられる。
また、興味ある記述もあった。
○「アリストロキア酸には強い毒性があり、ウマノスズクサはこの毒を作ることで昆虫による食害から身を守っていると言えるが、
ジャコウアゲハはその裏をかいて毒に対する耐性を獲得し逆に利用しているのだ。
つまりジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサのアリストロキア酸をせっせと食べて体内に蓄積して小鳥などの天敵から身を守っているのだ。」
○「小鳥はどうしてジャコウアゲハが毒を持っていることがわかるの?だろう。
ジャコウアゲハは幼虫も成虫も特別に目立つ色彩を持っている。
これを警戒色と言って小鳥は学習しているのだという説がある。」
○「自然界における生物の営みははかり知れぬドラマに満ちている。」
まさに、日々目にする虫たちの行動のすべてがふしぎで、興味深いものがある。

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