エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

夏休み始まる

2011-07-22 | Weblog

 孫たちが夏休みに入った。
きのうは終業式、昼に元気で帰ってきた。
通知表を拝見、武琉くんは熱を出して2日休んだが、萌ちゃんは皆勤賞、賞状をもらってきた。
また、二人とも、成績も優秀、揃って七夕展で金賞の賞状を貰ってきた。
よく頑張ったと、家族皆からほめられていた。

一夜明け、今朝は朝6時半、短大グランドでラジオ体操が始まった。
1年ぶりのラジオ体操、空は台風の風が嫌なものを持っていってくれたようにきれいだった。
両腕を前から後ろに、青空に白い雲が霧のように流れていた。
一瞬、昨年も同じ思いでゆく雲の流れを見つめていたような気がした。





 朝のうちに今日の宿題を済ませ、武琉くんと里山へ出かけた。
ネットと虫かごを持っての虫採りだ。
 ときどき、じーちゃんの撮ってくるクワガタの写真を見ながら、どうしても採りたいとせがまれていた
 この前オオムラサキが集まっていたいつものミズナラの木を見に行った。
 いたいた、ノコギリクワガタ、コクワガタ、アオカナブンが樹液を吸っていた。




ミヤマカミキリ


アカアシクワガタとアオカナブン


ルリタテハ

涼しくて秋をおもわせる林道を歩くと、トンボがいっぱいだった。
 アキアカネ、ノシメトンボに混ざって、マユタテアカネやマイコアカネが涼しい風に優しく飛んでいた。浮かんでいると言った表現がぴったりだ。


マユタテアカネ


マイコアカネ


ノシメトンボ


コオニヤンマ

今日は久々にダイセンシジミに会った。
 最近hウラミスジシジミと呼ばれている、学生のころ飼育した懐かしい蝶だ。
あの美しいルリ色が見たくてチョウに手を近づけると、羽ばたきに懐かしい色が見えた。


ウラミスジシジミ


ミズイロオナガシジミ

 道沿いの笹にスイスイと流れるイトトンボはほとんどがクロイトトンボだった。
 コミスジやイチモンジチョウが地面に吸水に、またオカトラノオやのチダケサシ花にクマガタヒョウモン、ウラギンスジヒョウモン、が吸密していた。
セセリはコキマダラセセリのようだ。


ウラギンスジヒョウモン


コキマダラセセリ

武くんは、なんとかトンボを捕れるようになったが、網から出すのに苦労していた。
 昆虫少年になればいいが・・・など思いながら、虫取りのコツを教えることはなんと嬉しいことか。

 カエデの幹に蜩が止まっていた。逃げることもなく手で捕まえ虫かごに入れた。
帰りに車の後部座席で、武流が叫んだ。「蝉のおしりから虫が出てきた。気持ち悪い」と騒ぐので、車を止めた。
 見てみると、間違いなくセミのお腹から蛆虫のような幼虫が4匹出ていた。寄生虫だと直感した。セミがほとんど動かない理由がわかった。
 あとから調べると、出てきたのはセミヤドリガの幼虫だった。震動でお腹から這い出したのだろう。


寄生されたヒグラシ


尻から幼虫が出てきた


セミヤドリガの幼虫

 同じ里山でも、その都度いろいろな出会いや発見があるものだ。
他に,エゾゼミの抜け殻、気になっていたヒマラヤシーダの球果も見つけた。
また、林間にヤマユリがきれいに咲いていた。


エゾゼミの抜け殻


こんなに育っていた球果



その場で、クワガタだけを残して、いっぱい採ったトノサマバッタの幼虫やトンボなどを逃がしてやった。
 帰宅後、土や枝を入れたケースにクワガタを放した。ゼリーも置いた。何年か前に飼育した時の残り物だ。
夏休みの武流の観察教材となりそうだ。
(2011.7.22)

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