エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

森の宝探し

2013-07-08 | 教育を考える

13日の第3回の「森で遊ぼう」は「宝探しゲーム」だ。

 森を歩いて16マスに書かれているビンゴカードを基にして「森の宝」を見つける1日だ。

今日はその下見、子どもたちの歩くコースの草刈り、倒木の処理をしながら、「宝」のありかを見つけて歩いた。

 林道入り口あたりから南新道を金堀まで、帰りは旧滝沢峠を下った。新道は初めての歩く道だった。いつも森は清々しい。

 

【 南新道を金堀まで 】

1時間ほどはお日様ニコニコだったが、確率40%の予報降らないわけはなかった、それも一時は夕立のような土砂降りとなった。

雨が落ちてくるまでは、ときどき立ち止まって、三々五々山道の両脇の木に手を伸ばして樹木談義を楽しんだ。

Taka会長は何でも知っている。今日教えていただいた木々、分かるものはわずか、ほとんどが初めて知る木ばかりだった。

折角なので、手帳にメモしてデジカメに収めた。

 

・コウゾの実                                         ・ウラジロノキ

   

・ナツハゼの実                                   ・オニノヤガラ                             ・シロスジカミキリによる被害

  

・ヒトクチタケ                                ・???                       ・モダシの仲間  普通は地表に出ている?

後から家に戻り、図鑑、ネットを便りにその特徴を知る。それぞれの個性、進化の歴史を思い楽しい作業だ。

 図鑑で花や実の写真を見ると、あ~と思うこともあるが、葉っぱだけ見て分かるにはかなりのキャリアーが必要だと思う。

 少しずつ教えていただきながら、勉強していきたいと思っている。

 ミヤマコウゾ、ウラジロノキ、オオウラジロノキ、ニガキ、アズキナシ、ナツハゼ、ネジキ、タムシバ・・・。

 それぞれの季節に違った顔を見せる木々と早く仲良くなりたいものだ。

  雨の降る中、舟石茶屋跡の東屋で一休みした。昔このあたりに峠の茶屋があり旅人が休んだようだ。

 林の中に芭蕉の歌碑が建っていた。松尾芭蕉は会津には来なかったが、それを惜しだ会津俳壇の宗匠たちにより、天保11(1840)年に建立された碑だ。

  刻まれた句  「ひとつ脱て うしろに おひぬ 衣かえ

 石畳の残る山道を下ったが、この道は加藤嘉明公の時代に新しい街道として整備され、この石畳一部は当時のものだ。

  舟石は、八角神社の伊舎須弥明神が会津に鎮座されるときに乗ってきた舟が化して石となったと言う。

また、時は流れ、戊辰の役で出陣した白虎士中二番隊もこのあたりの舟石茶屋に寄って戦闘態勢を整えたと言われる。

土砂降り旧滝沢街道を黙々と下山した。 

    

 ・山道は瞬く間に小川になった。         ・芭蕉の歌碑                     ・舟石

 

 数日間、森の中での生活に豊かな自然を感じさせられた。と共に、またまた健康のありがたさを思った。(2013.7.8)

  

 


報告  森の中の研修(第2回)

2013-07-08 | 教育を考える

久々にPCに向かった。お友達のブログを眺めて、この間のそれぞれの、お元気な日々をたどった。

自称、「自然を愛する研修」第2回を終えた。
前回第1回が6/14~16、あれから3週間、とうとう2回目を迎えた。
町内のおまつり準備が忙しくなってきた折だったが、好きで参加したこの研修だ。弱音は吐けない。この金、土、日の3日間、また、あだたらの麓まで通った。

 今回は、会津から参加の皆さんが土湯峠を越えて通っておられたので、土湯まわりで通った。

 第1回の3日間は「高速で本宮まわり」との思い込みだったから仕方ない。 距離も70キロ足らずで近く、周囲の自然の風景に癒されながらの快適な通勤だった。

梅雨空の3日間だったが、朝、夕に吾妻ぼ山並や福島市内を遠望できた。

  

 土湯峠では、のんびり食事するサルに出会った。余裕もあったのでしばし観察することが出来た。われらの同胞、満足行く生活を送っているような余裕を感じた。

  7/7朝

 初日はポカをした。開始時間を間違え、1時間早く着いてしまった。
でも、神様は珍しい出会いをくれた。早朝の深閑とした林の中を歩き、アナグマに遭遇した。

 7/5朝

山道をゆっくり歩き、ときどき何かを食べているようだった。近づいても逃げる気配はない。

かなり近眼のようだ。2mほどの近くで目が合うと、多少動きを早めて道の脇の土管に逃げ込んだ。

食性は雑食で、昆虫、ミミズ、カエル、爬虫類、鳥類、果実、キノコなど何でも食べるようだ。

 ホレストパーク内はときどきの雨にミドリが美しく、前回のヤマボウシに変わってナツツバキがきれいに咲いた。

 森の中で、自然の営みを垣間見た。

  

・ナツツバキ                                   ・バイケイソウの咲く小川              ・ナガバカラマツソウ

     

・モリアオガエルの卵塊                               ・エゾイトトンボの産卵                               ・ホソミオツネントンボの産卵

   

・マメコガネの群                                ・イチヤクソウ                                         ・カナヘビの交尾                                      

  

  ・大分色がはっきりしてきたオオアオイトトンボ                                 ・今回の研修生は9名。

今回の研修内容は  ○野外活動のリスクマネージメント と、 ○プログラムの企画だった。

 このプログラムは福島市の小学6年生を対象に、子どもたちが楽しく体験し、自然に興味関心を抱かせる森林学習活動である。 

 小生の取り上げたテーマは、「森の中のいろいろな生きもの」、●森林生態系や●生物多様性を理解させることを目的に学習計画を立てた。

 小学生には難しい語彙は要らない。かみ砕いて教えることを心がけた。

 展開のヒントは、前日の森の中の研修で、ビオトープ池にホソミオツネントンボの産卵や多くのヤゴを見つけたことだった。

 結局、「トンボ」を導入教材に使うことにして、何とかまとめ上げた。参加研修生がお互いにプログラムを発表しあい講評をもらった。

 慣れない研修にとても辛い3日間だった。 

3日目の研修を終え帰宅すると、羽化間近だったアゲハが羽化していた。朝忙しく家を出たので確認できなかった。

窓を開けると、勢いよく飛び立った。幸多からんことを!

  

 今週は共生の森の会の「森で遊ぼう」があり、明日はその事前調査、身体に気をつけてがんばりたい。                             (2013.7.7)