【アジアイトトンボと結論づけた ♀】
しばらく雨降りで虫たちもお腹をへらしているだろう。
しばらくぶりに晴れ間が見えたので、気になっていたトンボの観察に出かけた。
数日前に「何トンボ?」ではっきりしなかったトンボ、♂を探しに沼のきわを歩いた。
小型で、なかなか見つけにくかったが数頭を見つけて写真を撮った。
先日のメスの胸部の色が少し青味がかった色に変わっていた。
♀
→ → →
十数年観察しているが、やはり初めてのイトトンボだった。
♂は腹部第9節がきれいな空色、翅胸斑紋は肩縫線上に黒色条があった。
♂
結論はアジアイトトンボ、一件落着だ。
今日もコバネアオイトトンボは水辺から少し離れた林の際にいた。アオイトトンボに比べると性格が穏やかで写真を撮りやすい。
ゴイシシジミがクマザサの葉裏を覗きながら産卵場所を探していた。
ギンヤンマオニヤンマ
帰りにDポイントのヒメシロチョウを見に寄った。
田んぼの土手は相変わらずきれいに刈り取られていたが、田んぼから離れたツルフジバカマに5,6頭が弱々しく舞い産卵していた。
満開のソバ畑に、ジャノメチョウ、ウラギンスジヒョウモン、オオチャバネセセリ、キタテハなどが集まり、
周囲の林の際には、サワヒヨドリやユウガオの花にこの時期珍しいコハナムグリが集まっていた。
ママコノシリヌグイにベニシジミ
ほどなくの稲刈りを待つ田んぼに、鮮やかな真っ赤なナツアカネが連結してタマゴをまき散らしていた。
今日の発見は、ツバメシジミがカナムグラのつぼみに産卵していたことだ。ツバメシジミの食草はコマツナギやシロツメクサなどと思っていたが・・・。
カナムグラといえばキタテハの食草だ。どうにも不思議で、しばらく観察した。
もう一つ不思議な出来事があった。幻のチョウ事件と言ってもいいもいいかもしれない。
林から見慣れない蝶が飛び出した。ふわふわ高く舞って行くチョウを追った。
薄く白い中型の羽に、黒いスジが見えた。見たことのないオオカバマダラを想像した。高鳴る気持ちを押さえながら、連写した。
家に帰り、PCで拡大すると、それはシャクガのようだった。山の現場では、蛾とは思い浮かばなかった。ひとり苦笑いするしかなかった。
じっくり調べたら、チャマダラエダシャクらしい。ネットでの解説に、やはり昼間でも活発に活動し、大きな種で翅の面積は大型ヒョウモン並かそれ以上とあった。
目についた秋の花、イボクサ、ツリフネソウ、ツユクサ。
ツユクサは、花びらが淡いブルーや白いものが見られ興味が沸いた。
キタキチョウ
我が日当たりよいトラノオにキアゲハが長いこと蜜を吸っていた。
夏から秋へ、なんだか寂しい気もするが、虫たちは精一杯に生きている。