D地点のヒメシロチョウの里へ。
この辺りは第3化で、数頭が盛んに産卵していた。だんだんの田の土手で、風に流されながらツルフジバカマを前脚で確認しながら・・・。
ジャコウアゲハで観察していたが、どうも前脚に食草の感知器官があるようだ。
これからは草刈りはないだろう。なんとか無事に蛹に育って欲しいと願っている。
春先の第1化の春型までは多分大丈夫と思われるが、問題は2化、3化である。
土手にわずかに生えるツルフジバカマ、そこに産卵したあとに刈り取られるのだ。
産卵時期と地域の一斉除草の時期が重なっていることが地域全体の絶滅につながっていると思っている。
農家の人に聞くと、カメムシ対策で刈り取る必要があるという。
かろうじて、刈り取られない林の際の食草で命をつないでいる状況だ。
環境省のレッドデータリストでも今回絶滅危惧1類になった。
県の調査では、準絶滅危惧種の指定だが、毎年減り続けている。
ともかく最近は一部限られた地域だけで、近い将来見られなくなると思っている。
いくつもの卵が見える。この土手のツルフジバカマ分布は少ないのだ。