エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

夏から秋へ その2

2013-09-13 | 自然観察

   

  近間のA地点へ、オオルリボシヤンマの天下だった。

  メスの産卵の時がシャッターチャンスだ。産卵するメスを♂がホバリングしながら見守る。

  実は光の加減も大事だ。光が当たらないと、鮮やかなルリ色がきれいに写らない。

  下の池は鯉が沢山泳いでいるから、ヤゴは成長できないだろう。その池に注ぐ小さな池には天敵は少ない。

  産卵風景は見どちらの池でも見られるが、ヤゴの抜け殻は上のきれいな水が注いでいる池でしか見つからない。

   

     

周囲の山際を歩くと、ツバメシジミがヤハズソウに産卵していた。交尾も見られた。

普段、翅の表の色で♂、♀を区別をしているが、こうしてを見ると裏面では区別できそうにない。

 ♀    多分右が♀

オオアオイトトンボの連結、交尾態を撮った。前が♂で、腹の先端にある上付属器、下付属器で♀の後頭部を挟んでいる。 雄の2,3節にある副性器で交尾が行われる。

  

池の端に可憐なヌスビトハギが咲いていた。盛りは過ぎて、独特の盗人の忍び足に似ていると言われる実が沢山ついていた。

   

他には、産卵するウラギンヒョウモンやコムラサキを見かけた。

コムラサキは♀と思いきや、よく見るとわずかに紫の発光鱗が見えた。鱗粉が大分落ちたのだろうか。

草原にツチバッタが無数に飛び立った。少し大きな陰が横切ったが、真っ黒になったコカマキリだった。 

鎌足の内側に特徴の黒白班がわずかに確認できる。

   

コウリンタンポポの群落を発見した。花の時期に来て見たい。この花はたま~に見かけるが、色も鮮やかでタンポポより魅了的な花だ。

でも外来種で、北海道では生態系等へ影響を及ぼしていて、防除対策の必要性が言われているようだ。

 

めっきり秋めいたが、日差しは強い。さびしくなるが、すべてのいのちを精一杯燃やして欲しい。