冬は広葉樹の木々が裸、枝振りがよく観察できる。
先日、本屋で見つけた「樹皮ハンディ図鑑」を買ってきた。
夏休み、孫の自由研究で、孫と一緒に庭の植物図鑑を作った。そのとき、樹皮の模様をクレヨンで写し取って特徴にした。
買った図鑑では、樹皮に種類をタイプ分けしていた。
[・なめらか ・網目模様 ・ひび割れ模様 ・こぶができる ・トゲがある ・まだら模様 ・短冊状あるいはリボン状にはがれる] 等などいろいろある。
この時期、何か写真を撮りたいと庭に出るが、何もない。庭木の樹皮を写真に撮って歩いた。
接写してみると、今まで知らなかった世界が広がった。雪が深く近づけない木々は望遠で写した。
手を触れて会話する。楽しいものだ。特徴らしいものの無い幹、個性溢れる幹、太く年取った木、まだまだ幼いか細い木、それぞれにそれぞれの声を聴いた。
まさに人生と同じ、木々それぞれいろいろだ。みんな、冬の寒さに耐えながら生きていることを実感した。
サンショ ナンテン ムクゲ ホウノキ
カキ クマシデ ヒバ クロチク
キリ ツバキ ブットレア・オーキッドブューテイ
ライラック ヒバ アオキ
ケヤキ キンモクセイ イチョウ
ウメ カイドウ ナナカマド
サンシュ ヒマラヤシーダ ソメイヨシノ
サルスベリ クマシデ トウカエデ
カイズカイブキ ニシキギ
木々の一つ一つに、あらためて個性的な生き様を、そして種の多様性を思った。
これからは、お互いを知りながらさらなるお付き合いを願いしたいと思っている。
すべての木々が、春を待っている。