エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

教え子とお別れ

2014-02-21 | 日々の生活

                                                                                【造花の桜】

 数日前、新聞の訃報欄に見覚えのある名前を見つけた。教え子ではないか?。
 まさかと思ったが、51歳、住所も違いない。予定の時刻に告別式に参列した。
 名前だけは同じだが、遺影を前にするまで、そして同級生のS君に会うまでは半信半疑だった。
  この1月に体調をこわし入院、40日で逝ってしまったのだ。あまりに若い、早すぎる別れとなった。

 いつもはつらつとした、元気な、さわやかな好青年を思った。
 弔辞を聞き、何よりも酒が好きだったことを知った。そんな君と一緒に呑みたかった。残念でならない。
 お焼香をしながら遺影を見つめると、学生のころの彼の朗らかな顔が浮かんだ。

 思えば、彼のお父さんにもお世話になった。新築の我が家の内装を手がけてくれたお父さんは、息子の担任宅と知りながら寡黙で、私が知ったのはかなり経ってのことだった。
 その後、お父さんが亡くなったころに、彼が一度我が家を訪ねてくれた時のことも思い出した。

 また、会工時代は、たしか姉さんが駅の近くにいて冬場はそこから通学していたようだった。
 そうだ、崎川浜近くへ家庭訪問したときのことも鮮明に思い出した。その後崎川浜へ行った時に、何度か実家へ寄らせてもらったこともあった。

 卒業して34~5年の時が流れた。若い教え子に先立たれ切ない。 冷たい風に雪の舞う中、最後のお別れをした。
 彼の分までしっかり生きたいと思う。

 譲二くん なぜに急ぎて逝きたるか 子等4人と認めし参列


ドラマ「遺族」

2014-02-21 | 日々の生活

  
 
 昨日はママがお休みでゆうちゃんが来なかった。いつもは、朝8時になるとBS4チャンネルで定番アンパンマンを視聴する。だから、結構いい番組のあるこの時間帯はテレビは観られない。

NHKアーカイブスでドラマ「遺族」を観た。終戦から16年経った1961年8月16日放送(87分)のドラマだった。

時折忘れている戦争の悲劇を観た。言葉がなかった。いろいろな思いが巡った。
あらためて「二度と戦争を起こしてはならない。」と確認した。

 このドラマは映画監督山田洋次氏のテレビ初脚本作品だった。
  終わりに山田洋次監督が感想を述べていた。
  戦争のさなかに少年時代を過ごしたが、”小さなおうち”でも戦争の悲惨さを伝えているという。
  3/1に再放送があるらしい。

【ネットの解説】
 / 今年、川口アーカイブスで発掘された。終戦間近、鹿児島県知覧の飛行場から飛び立った特攻隊員と残された遺族の実話をもとにした物語。ドラマ本編の前や途中に若者や自衛隊員、そして遺族のインタビューが入る斬新な構成である。太平洋戦争終結から16年、戦争が忘れ去られつつある中、「特攻隊員の死」とは何か問いかける。 /