何となく寒さが和らいだか、気温は3℃まで上がった。少し大粒の降りはこの冬一番だったが、まさに春の雪だ。
雪の中、これが最後だろうと踏み固まった庭の氷をスコップで欠いた。未だうずたかい雪の上に、春の淡雪が見る見る間に積もった。
先日、一人の教え子を亡くした。いま、関わった一人ひとりとの思い出が浮かんでいる。
好きで飛び込んだ教職、若かりしころの自分を振り返っている。
情熱に燃え、一つづつの実践を積み重ねた30数年間だった。
降る雪を眺めながら、漠然と考える。「子どもたちに願う思いとは、教育とは・・・」
少し遅れたが、おひな様を飾った。小さなガラスケースのお雛飾り、裏には昭和48年3月とある。
息子が生まれたのが2月、その折りに信州からお産の手伝いに滞在していた妻の両親が、生まれた息子に買ってくれた。
川俣の瓦町の商店街で求めてくれたものだ。その後女の子2人に恵まれた。
幼い頃子どもたちがそれぞれに造った、手作り雛も並んでいる。真ん中は起き上がり小坊師を利用している。
遠い思い出、あの頃の温かい日々が甦った。