市道から130m続く我が家までの私道は砂利道、両脇にタンポポが満開だ。
街中は外来種のセイヨウタンポポがはびこり、在来のタンポポが少なくなったが、我が家への私道はセイヨウタンポポよりも在来種の方が多いようだ。
坂下の「さんたろうさん」がブログで「セイヨウタンポポは嫌いだ」とよく嘆いている。
【 この地に住まいして40年、近所の数軒も今はみな老齢化して特に冬場の雪かきが大変だ。
出来れば舗装し、市の除雪もお願いしたいと市への寄付を申し出ているが、らちがあかない。
また、ここは生活道路、私道ではあるが地目は公共用道路、なのに固定資産税を払っている。
せめて非課税・減免をお願いしているがこれまた聞いてくれない。世の中、不条理なことが多い。・・・《愚痴》 】
愚痴も言いたくなるが、最高の天気に恵まれた連休初日、この道にびっしり咲くタンポポを観察した。
むしろ、コンクリート道路よりいいかも知れない。
明らかに在来種の方が花や葉が大きい。セイヨウタンポポの総苞外片は反り返るので在来種と区別できる。特につぼみは明らかに区別できる。
在来種のエゾタンポポは北海道から北関東にかけて、カントウタンポポは、南東北から中部地方に分布している。
(ネットから) エゾ?
エゾタンポポ ?
エゾタンポポ ?
セイヨウタンポポ
これまで会津の在来種はエゾタンポポと思っていたが、文献によるとこの区別は総苞外片と内片の長さが違うようだ。
そこで、何片かの外片と内片の長さを計ってみた。いずれも外片と内片の比約0.65前後だった。
これはエゾの0.5とは違い、カントウの0.6~0.7に近いのでカントウタンポポのようだ。また、総苞片の三角の突起がある?のでカントウタンポポだろうか。
でも、花が咲く前のつぼみ段階での外片部分はエゾのようでもある。 結論を出せないでいる。(以下の写真はとりあえずエゾ?と表記する)
新しい事実も分かった。 つぼみのうちは総包がきちっとしているが、つぼみが膨らむにつれて、いくらか外片が開き、
大きな花を咲かせた後のしぼんだ段階の外片はみな90度前後に反り返っていた。
【 咲き始め (エゾ?タンポポ) 】 【 咲き終わり(エゾ?タンポポ) 】
セイヨウタンポポエゾ?タンポポ
【右から つぼみ 咲き始め 花 咲き終わり 綿毛出始め】 【右から つぼみ 咲き始め 花 咲き終わり 綿毛出始め】
【左から 咲き終わり 花 つぼみ 葉 (セイヨウタンポポ)】 【左から 花 花 咲き始め つぼみ 葉 (エゾ?タンポポ) 】
すでに綿毛状態のものもあり、総苞内片もすっかりめくれている。
虫眼鏡でじっくり観察したが、 綿毛の先に付く種は神の造りしもの、見事な構造に感心させられた。綿毛(冠毛)や種のデータも取ってみたい。
エゾ?タンポポ
これからは、身近な街や里山でのタンポポに注意を払ってみたいと思っている。
*********************************
庭にカイドウ、ハナスオウ、ライラック、ボケ、ヤエヤマブキなどが咲いた。
ツルニチニチソウ
磐梯山の虚無僧雪形がくっきりしてきた。
どうも日中は夏日25℃を越えたようだ。そのせいか、午後にわかに雲って風が吹き、夕方には雨降りとなった。