午前中、武琉とモートンイトトンボの撮影に行った。
数は少ないが、今年もあの美しい小さなイトトンボに会えた。
林の際の田んぼですっかり伸びた稲の苗に、未熟なオレンジ色のモートンイトトンボが止まっていた。
写真の撮れる近くになかなか来てくれなかったが、ようやくきれいな♂を撮ることが出来た。
未熟♀
♂
成熟♀?
遙かに磐梯山を望む水田、畦に美しいのアザミにウラギンヒョウモン,キアゲハが止まる。
咲き始めたオカトラノオにもヒョウモンが集まっていt。
捕虫網と虫かごを持ってきた武琉君は、シオカラトンボを追いかけていた。
また、成熟過程で色の違ういろいろなハラビロトンボを捕まえて、小さな虫かごに入れた。
大分採り方も上手になった。いつも家まで持ち帰って、庭で放してやっている。
武琉君が今一番欲しがっているのは、昨年トンボ池で捕まえたミヤマクワガタだ。
また来週は見つけに行ってみよう。
数日前に三島の角田さんのブログ「雪国茶屋」に、キマルリが発生したこと、週末に観察会のお誘いが載っていた。
炎天下、体調に不安もあったが、今年もキマルリに会いたくて出かけることにした。
3時過ぎに雪国茶屋に到着、駐車場には他県ナンバーが7,8台止まっていた。
お店を覗くと空っぽだった。お店の前の畑には、終令のお菊虫がほとんど食べ尽くされたウマノスズクサに群がっていた。
葉はほとんど無くなり、どうなるかかわいそうな気がした。鮮やかな黄色い蛹も見られた。
ジャコウアゲハ終令
いつもの桐畑に行くと、角田さん中心に十数人のキマルリ観察の輪が広がっていた。
ほとんど雲がなく、日差しが強くて日陰で休んで夕方を待った。
ヒメシジミのデートを観察したり,キタテハの産卵行動を見たりして過ごした。
今は珍しい奥会津の風情(はぜかけ)
群馬から300㎞を走ってこられた方と話をした。また、昨年お会いしたヒメオオさんも来られ、名刺をいただいた。
「皆さんがせっかく遠くから来られたので・・・」と、一頭のキマルリがハルジョオンの花に舞い降りて結構長い間モデルを務めてくれた。
モデルを取り囲んで入れ替わり立ち替わりカメラのシャター音が響いた。
皆さん、プロかセミプロだ。連写を繰り返すカメラやレンズが違う。メモリーカードも16ギガという。
雲が傾き始めたお日様を遮りはじめた4時半ころ、どこからともなく数頭が低空を舞い始めた。
飛翔は目にもとまらぬ速さだ。みんなが目で追い、ヨモギやワラビの葉、ハルジョオンの花などに止まる一斉に取り囲み撮影する。
なんともほほえましい光景が繰り返された。
♂のルリ色の部分が狭い斑紋の個体を撮ることが出来た。初めて見る斑紋の違う個体だった。
岩手、会津では翅表のルリ色部分が広いのが特徴で、光沢麟の少ない型は珍しいらしい。
2本の尾錠突起が魅力的で、肛角部分の橙色が特に美しいと思った。
キマルリはそんなに多くはなかったが、観察者、撮影者はみんな、それなりの写真を撮ることが出来たと思う。
いつまでもキマダラルリツバメが飛び交う環境であってほしいと思っている。
いつも、熱心に保全活動に取り組まれている角田さんの努力に敬意を覚えている。
(2011.7.2)