中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

温暖化で大雪?

2010-03-13 12:28:00 | その他
 全国の渓流河川の中では、「3月1日」を解禁日に設定している漁協が一番多い。
 当然ボクもこの日をスタートラインにして、釣行計画を練っていたのだが、その直近の日曜日である3月7日にはスタートできずじまいで、悶々たる一日を過ごしていた。それもこれも天候が原因で、その核心部分は2月中頃までの日本の天気傾向であった大雪にある。

 3月7日は全国的に雨がちであった。しかし、一旦釣りが好きになってしまうと、合羽(カッパ)などの雨具の進歩にも助けられ、大雨以外であれば雨なんて気にしない人は多く、ボクもその一人である。ましてや極端な雨で増水したとき以外の雨は、渓流釣りの場合、好釣果を期待できることもあって逆にウレシイくらいだ。しかしながら、雪が多い山に雨が降るとどうなるのかと言えば、降る雨に雪が溶かされて大量の水が流れ込んだ川は大増水し、水温が下がったうえに濁りも入って釣果が期待できなくなってしまうのだ。そんなこんなで躊躇したため、未だ渓流釣りのスタートは切れていないのである。

 この冬、話題を独占した感のある「バンクーバー・オリンピック」だが、映し出される映像の中、競技以外の部分で大きくとり上げられていたのが、温暖化に拠ると言われる各会場の雪不足であった。同じ2月中頃、日本の気候は大雪傾向にあったが、何と、これもまた温暖化に原因があるというのだ。この両極端の現象=「雪が降っても降らなくても温暖化」では受け取る側が混乱するのは当然だ。
 冬の日本で雪が降る仕組みは、大陸からやって来る、冷たく乾燥した北西の季節風が、日本海の水蒸気を吸い取り、それが日本の山脈にぶつかって降雪するパターンで成立するのだが、温暖化論者の学者から言わせると、今冬の大雪は温暖化によって日本海の水温が上がり、水蒸気の量が増えたのが原因とするらしい。
 しかし、この原因が正しいのだとすると、温暖化論者やエコロジストに叩かれることの多い「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」他の著者である武田邦彦先生が以前から紹介している、「南極は極地なので、温暖化したと言ってもそれ自体が極寒のままであるには違いない→極地周囲の水温が上がると水蒸気の量が増える→降雪量が増える→南極の雪と氷の量は逆に増える」といった説を温暖化論者やエコロジスト側に立つ人自らが証明することになる。それに「北極の氷は海面に浮かんでいるから『アルキメデスの原理』で証明できるように、溶けても増えない」ということを付け加えてみると、ことはそんなに単純ではないのかも知れないが、ボクとしては「やっぱり海面上昇はそんなにしないんじゃないの?」と、どうしても思ってしまう。そんな背景は一般にもあってか、一時は「海面上昇は数m!」と、あたかも大洪水が起こるかのような表現をしていたマスコミ報道もトーン・ダウンし、今では「cm台」に変わっているようだ。

 次々に出てくる温暖化の論説やデータ、それを煽るマスコミの報道。「いったいどれが正しいのか?」と、仮にボクが尋ねられれば、「地震予知と同じように現状では予測なんて出来ない」と応えるだろう。
 我々釣り人や、登山家のように自然と接する遊びやスポーツをする人は、データの積み重ねに加え、レーダーや人工衛星に至るまでの器機を駆使した天気予報よりも、自然からの恩恵を享受し、環境に順応しつつ生きてきた漁師や山小屋のオヤジ自らの観測で予想する天気予報の方が的中率が高いことを知っている。願わくば、地球温暖化の正否を唱える人から、それを受け止める一般人に至るまで自然と向き合い、人間本来が持っているハズの感覚を養うことを願いたい。そうした方が本質が見え易くなり、情報に振り回されることも少なくなると思うのだが…。
コメント
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