■安曇野界隈■
ボクの長野県好きは、このブログで度々紹介していることからも察してもらえると思うが、中でも、安曇野地区は大好きな地域の一つだ。その安曇野へ向かったのは、梅雨明け間近のタイミングだったが、ボクの住む兵庫県よりも3~4℃は低いであろう気温は、「それだけでも来た甲斐があった。」と思えるし、ここに暮らす人々に対しては羨ましく思う瞬間の一つだ。
この地にそびえる2000m超級の山々の裾野に毛細血管のように広がる川や水路と田園風景が、四季折々に表情を変える姿は「絵になる」風景だ。
その魅力に惹き付けられ、移住する人も多く、その人達が現地で開業する、店舗には「もし、自分がこの地で店を開くのなら…」と、思い巡らせる際、浮かんでくるイメージとピッタリ合うような、魅力に溢れるモノが多い。
しかし、その現実は甘くはないようだ。毎年のように訪れる中、発刊して1年も経っていないガイドブックに掲載されている店であっても、訪問時には廃業し、閉店している例も多く、その現実は観光客相手の商売が、いかに難しいかを物語っている。
そんな中、人気を博している店がある。それは、以前にもこのブログで紹介したことがある「あづみ野の朝」という名のパンとスープの店だ。
写真上の看板を見ても判るよう、何しろこの店は火・水・木が休みの週休3日で営業している。しかも営業時間は朝10時から夕方6時まで。よくもこれだけの営業時間で採算が合うものだと思うが、訪問当日もお昼12時過ぎの時点で、2種類あるスープの内、片方は売り切れ、パンも私たち家族が購入した後はもう2種類ほどが僅かに残るのみとなっていた。
納得の味と、店から見下ろす安曇野の田園風景。それに「安曇野アートヒルズ・ミュージアム(ガラス細工関連のミュージアム)」という、集客力のある施設の直近に位置する等、条件が整っているからこそ、今の状態があるのだろうが、それにしても「この店の在り方」は羨ましい限りだ。
■安曇野での楽しみ■
我が家の安曇野訪問では、「道の駅」よりも少し小規模な農産物直売所を覗くことが楽しみの一つになっている。中でも安曇野観光には最寄りのインターチェンジである、豊科インターから一番近いプラザ安曇野は何かにつけ、よく覗いている。
その魅力は何と言っても価格の安さと、「地採れ感」溢れる品揃えの数々だ。特にこういった直売所に並ぶ農産物は、ここに限らずの話だが、農家の人達が片手間に少量だけ作った様なモノが多く、従ってその価格は「お小遣い稼ぎ」程度のような設定であることが多い。それを恐らく店舗側が、少額の手数料を上乗せして販売しているようなので、都会の常識から言えば、驚きの価格になっていることが多い。
この手の直売所は安曇野周辺だけでも4~5カ所ほどあるようだ。お互いに共通のパンフレットを制作しているので、産直販売所巡りも成り立つだろう。
■安曇野の名水■
湧水が豊富なこの地区では、名水が湧き出る箇所が散在しているが、いつくかを検討した結果、やはり「ネーミングが第一」との思いで訪問したのが、安曇野から少し高度を上げた烏川渓谷(からすがわけいこく)というところにある、延命水という湧水地だった。
その味は自然水らしい、甘みのある味わいで、十分に「延命効果があったような」気?にさせてくれる。
一応の渓流釣り師の目で見ると、烏川渓谷には”見てくれ”的に渓魚が釣れそうな区間もあるにはあるが、堰堤だらけで分断されており、その実はあまり魅力はなさそうである。(実際にはもう少し下流域であれば釣れるらしいが…)
■安曇野ちひろ美術館■
安曇野には美術館も点在している。大小合わせると、その数はかなりに上るが、安曇野ジャンセン美術館と安曇野ちひろ美術館が双璧となるだろう。
安曇野ジャンセン美術館の方はジャン・ジャンセンの絵画、安曇野ちひろ美術館の方は、いわさき・ちひろの絵画を展示しているが、今回は妻の希望を採り入れて安曇野ちひろ美術館を訪問した。
全くボクには美術の素養は無く、興味も薄い。しかし、一緒に入館した息子が絵を一目見た瞬間に、黒柳徹子著「窓際のトットちゃんの挿絵」であることに気付き、そのことをボクに告げるてからは、ボクの見る目も少し変わった。「なるほど」と展示物を見回せば、そのほとんどが「窓際のトットちゃん」と関連づけて展示されているようだ。それを知ってからは、トットちゃんのストーリーの展開と共に展示されている絵画との絵本的世界に時を奪われてゆく。
■穂高神社と道祖神■
あまり紙面?も無いので、その他、巡ったところを写真で追うと…
■ジンギスカン街道■
旅の”シメ”の夕食には、安曇野から東の長野市方面に走った先にある、信州新町を訪問した。
この地は「ジンギスカン街道」と銘打って羊肉料理を扱う店が並んでいる。中でも地どれのサフォーク種の肉を取り扱うのが、今回訪問した「さぎり荘」だ。
サフォーク種とは、羊毛をとるためではなく、肉をとるために品種改良された羊だそうで、ドラマ「北の国から」マニアならご存知の、黒板五郎が飼っている頭の毛だけが黒い羊だといえば解ってもらえるだろうか?。(余計に解らんか?)
何しろこの羊、独特の臭みが少なく、羊肉の良いところだけを抽出したような品種であり、その実、実食してみるとその「イイとこ取り」を十分に堪能することができた。
味の自信は料理内容にも現れており、「たたき」までもが取り入れられている。
なんだかんだで、安曇野散策も終わりを告げた。安曇野周辺で1泊の後、われら家族は翌日、家族揃ってのハイキングのため、白馬方面へと向かう。次回は、そのレポートだ。
ボクの長野県好きは、このブログで度々紹介していることからも察してもらえると思うが、中でも、安曇野地区は大好きな地域の一つだ。その安曇野へ向かったのは、梅雨明け間近のタイミングだったが、ボクの住む兵庫県よりも3~4℃は低いであろう気温は、「それだけでも来た甲斐があった。」と思えるし、ここに暮らす人々に対しては羨ましく思う瞬間の一つだ。
この地にそびえる2000m超級の山々の裾野に毛細血管のように広がる川や水路と田園風景が、四季折々に表情を変える姿は「絵になる」風景だ。
その魅力に惹き付けられ、移住する人も多く、その人達が現地で開業する、店舗には「もし、自分がこの地で店を開くのなら…」と、思い巡らせる際、浮かんでくるイメージとピッタリ合うような、魅力に溢れるモノが多い。
しかし、その現実は甘くはないようだ。毎年のように訪れる中、発刊して1年も経っていないガイドブックに掲載されている店であっても、訪問時には廃業し、閉店している例も多く、その現実は観光客相手の商売が、いかに難しいかを物語っている。
そんな中、人気を博している店がある。それは、以前にもこのブログで紹介したことがある「あづみ野の朝」という名のパンとスープの店だ。
●店舗入り口●
写真上の看板を見ても判るよう、何しろこの店は火・水・木が休みの週休3日で営業している。しかも営業時間は朝10時から夕方6時まで。よくもこれだけの営業時間で採算が合うものだと思うが、訪問当日もお昼12時過ぎの時点で、2種類あるスープの内、片方は売り切れ、パンも私たち家族が購入した後はもう2種類ほどが僅かに残るのみとなっていた。
●ギリギリで何とか購入できたパン&スープ●
納得の味と、店から見下ろす安曇野の田園風景。それに「安曇野アートヒルズ・ミュージアム(ガラス細工関連のミュージアム)」という、集客力のある施設の直近に位置する等、条件が整っているからこそ、今の状態があるのだろうが、それにしても「この店の在り方」は羨ましい限りだ。
●安曇野アートヒルズ・ミュージアム●
■安曇野での楽しみ■
我が家の安曇野訪問では、「道の駅」よりも少し小規模な農産物直売所を覗くことが楽しみの一つになっている。中でも安曇野観光には最寄りのインターチェンジである、豊科インターから一番近いプラザ安曇野は何かにつけ、よく覗いている。
●プラザ安曇野入口●
その魅力は何と言っても価格の安さと、「地採れ感」溢れる品揃えの数々だ。特にこういった直売所に並ぶ農産物は、ここに限らずの話だが、農家の人達が片手間に少量だけ作った様なモノが多く、従ってその価格は「お小遣い稼ぎ」程度のような設定であることが多い。それを恐らく店舗側が、少額の手数料を上乗せして販売しているようなので、都会の常識から言えば、驚きの価格になっていることが多い。
●驚き価格の数々●
この手の直売所は安曇野周辺だけでも4~5カ所ほどあるようだ。お互いに共通のパンフレットを制作しているので、産直販売所巡りも成り立つだろう。
■安曇野の名水■
湧水が豊富なこの地区では、名水が湧き出る箇所が散在しているが、いつくかを検討した結果、やはり「ネーミングが第一」との思いで訪問したのが、安曇野から少し高度を上げた烏川渓谷(からすがわけいこく)というところにある、延命水という湧水地だった。
●延命水●
その味は自然水らしい、甘みのある味わいで、十分に「延命効果があったような」気?にさせてくれる。
一応の渓流釣り師の目で見ると、烏川渓谷には”見てくれ”的に渓魚が釣れそうな区間もあるにはあるが、堰堤だらけで分断されており、その実はあまり魅力はなさそうである。(実際にはもう少し下流域であれば釣れるらしいが…)
●烏川渓谷●
■安曇野ちひろ美術館■
安曇野には美術館も点在している。大小合わせると、その数はかなりに上るが、安曇野ジャンセン美術館と安曇野ちひろ美術館が双璧となるだろう。
安曇野ジャンセン美術館の方はジャン・ジャンセンの絵画、安曇野ちひろ美術館の方は、いわさき・ちひろの絵画を展示しているが、今回は妻の希望を採り入れて安曇野ちひろ美術館を訪問した。
●安曇野ちひろ美術館の入館口●
全くボクには美術の素養は無く、興味も薄い。しかし、一緒に入館した息子が絵を一目見た瞬間に、黒柳徹子著「窓際のトットちゃんの挿絵」であることに気付き、そのことをボクに告げるてからは、ボクの見る目も少し変わった。「なるほど」と展示物を見回せば、そのほとんどが「窓際のトットちゃん」と関連づけて展示されているようだ。それを知ってからは、トットちゃんのストーリーの展開と共に展示されている絵画との絵本的世界に時を奪われてゆく。
●展示物は勿論撮影禁止なので…●
■穂高神社と道祖神■
あまり紙面?も無いので、その他、巡ったところを写真で追うと…
●穂高神社●
●塩の道道祖神●
■ジンギスカン街道■
旅の”シメ”の夕食には、安曇野から東の長野市方面に走った先にある、信州新町を訪問した。
この地は「ジンギスカン街道」と銘打って羊肉料理を扱う店が並んでいる。中でも地どれのサフォーク種の肉を取り扱うのが、今回訪問した「さぎり荘」だ。
●さぎり荘の入り口●
サフォーク種とは、羊毛をとるためではなく、肉をとるために品種改良された羊だそうで、ドラマ「北の国から」マニアならご存知の、黒板五郎が飼っている頭の毛だけが黒い羊だといえば解ってもらえるだろうか?。(余計に解らんか?)
何しろこの羊、独特の臭みが少なく、羊肉の良いところだけを抽出したような品種であり、その実、実食してみるとその「イイとこ取り」を十分に堪能することができた。
味の自信は料理内容にも現れており、「たたき」までもが取り入れられている。
●3人前(手前が「たたき」)●
なんだかんだで、安曇野散策も終わりを告げた。安曇野周辺で1泊の後、われら家族は翌日、家族揃ってのハイキングのため、白馬方面へと向かう。次回は、そのレポートだ。