中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

技あり、一本!

2022-07-30 12:30:00 | 船釣りタックル&仕掛、戦略他

 またもやの荒天で、出船中止。よって釣行レポートは書けずで、仕掛ネタを。

 

■2本バリのデメリット■

 

 獲り易い白石グリとは違って、玄達瀬での釣りでは大~超大型のヒラマサを掛けた場合、そこかしこにある沈み根に何度も突っ込む事がほとんどだ。

 アタッた層が上層だった場合や根に到達する前に運よくタメ切れた場合、それにボーッとしたヒラマサが相手の場合は足下まで寄って来るが、そうではない場合も多く、どうにもならないままに根ズレでアウトになる確率は高い。

 だが、根ズレそのものでハリスやラインが飛んでしまう事以外に、実は2本バリ仕掛の枝バリに起因するバラシも一定の割合で発生する。先日も、アタリが出てすぐにテンションが軽くなったので、「ハリ外れか?。」と思いつつ仕掛けを回収すると、上バリが伸びて曲がり、先バリが結んであったやや上でブツリと切れていた。これはヒラマサが根周りに突っ込んだ際に、上バリが根掛かりしてロックされ、先バリ付近で引きちぎられたのが飛んだ理由だと推測できる。

 この例以外にも根周りに突っ込まれて動かなくなった仕掛を仕方なく切ると、枝バリが切れている事も多い。実際、ボクもそんな目に何度も遭っているのだが、これもヒラマサが根周りに突っ込んだ際に枝バリが根掛かりしたのが原因だ。

 振り返れば同様の、根に貼り付かれて動かない状態は磯のグレ釣りで何度も経験済みなのだが、テンションを掛けずに待っていると出て来る事も多かった。「にも関わらず、船からのヒラマサの場合は殆どダメなのはナゼ?」と思っていたが、これも枝バリが根掛かりしているのが原因だと思う。

 上述からの判断で、大型が根の近くでしか喰わない傾向だった先日は最終段階で試しに1本バリ仕掛を使用した。

 そして計算通りにこれで大型を掛けたが、普通に太刀打ちできるような引きではなかったので、惜しくも根に張り付かれてしまった。だが、慌てずテンションを緩めると、期待通り?に動き出してくれた。既にラインが根ズレでズタズタになっており、結果はバラシであったので、自慢できる話ではないが、「この手は使えるかも?」と判断出来たのは大きい。

 尚、「上バリのエサが残り、下バリのエサが盗られていれば、丁度イイ。」という説は、元よりボクにとっては「???」だ。

 また、そもそも論だが、完全フカセでヒラマサを釣っていると、「ほとんどの場合、特に良型は先バリの方に掛かる。」という事に誰もが気付いているハズだし、元よりダブル・ゲットを狙う魚ではない。実際ダブルで掛かってしまうと片方、あるいは両方が切れてしまう事もある。勿論、低い確率で枝バリのみに掛かる事もあるが、恐らくそれはライン管理が悪く、仕掛が弛んで「つの字」型になって流れていた結果だと思う。

 そこで行き着いた結論が、「枝バリ仕掛にはデメリットが多過ぎる」だった。

 

■1本バリのすすめ■

 

 現場で簡単に結べるので、1本バリの導入を考えた事は、これまでに随分とあったが、ボクがこれ迄2本バリ仕掛けを使用し続けていたのには理由があった。それは水流抵抗に関しての不安だった。枝バリのない1本バリだと、潮抜けが良すぎてウマく潮に乗らない気がしていたのだ。

 「イイ方法は無いものか?」と思い付いたのが、枝バリの出る位置=6m仕掛の3mの位置に透明の水中帆を入れ、ガン玉のG2サイズを打った仕掛けだった。つまりは、枝バリ部分のハリの重さと潮受け抵抗が加わった1本バリ仕掛という事だ。

 

●透明のキザクラ・クッション水中と、G2ガン玉●

 

 これまで記したメリット、デメリットを相殺するとメリットの方におつりがくるように思う。従って本当のところは2本バリは必要無かったのかも知れない。慣習とは恐ろしいモノで、使う勇気がなかっただけだと思う。

 現状では2本バリのストックが残っているので、通常はそれを使い、「地形の荒いポイント」や「水深の浅いポイント」では上記の「一工夫を入れた1本バリ仕掛」を導入しようと思っている。

 後は結果だが、それはもう少し釣り込んでから、お知らせするとしよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする