■好調が続く玄達瀬■
これで2回目。釣行日近辺ではメーターオーバーが続出し、最大が136cmと、絶好調だった2014年に次ぐ状態が続いていた。
「来るなら来い!」「気合は充分!」で、いつもの晴海丸さんに乗って一路、玄達瀬へと向かった。
■初っ端から■
現着して一流し。やや速めだが全く問題のない程度の流速が差していた。
●100mあたり4分弱●
釣り開始から数投目に、まず釣友が80cm級のヒラマサをゲットする。「エエなぁ~。」なんて思っていると、またもや釣友が同寸をゲット。釣り方の違いが多少あるものの、コッチに来てもおかしくはないのに、何故かアタリが出ない。
この時送り出しは20m、発泡ウキ7番を通した仕掛を100mで30秒停止してから後にフリーで流していたが、エサは盗られていなかった。なのに釣友の通していた発泡ウキを覗き見ると、ボクより浮力が高そうだった。
そこで、70mで30秒停止してから後にメカニカルブレーキを絞って流し、100mで10mの巻き戻しを行うと、ようやくラインが走ってヒラマサをゲットする。しかし、何故か中マササイズの70cm級だった。
「エサが残っていたのにタナを上げた方が喰うなんて、セオリーとは逆だな。」と、変に思っていたが、この時点では気付いていない事実があった。だが、その説明は最下段で。
その後は隣で80cm級を5連発していたが、その間にボクはまたもやの中マサを1本ゲットするのがやっとだった。
●選んだワケでもないのに、中マサしか来ない●
しかし、開始早々から「今日はイケルだろう。」と充分に予想できる状況だった。
■中盤に追いつく■
序盤は釣友に差をつけられていたが、少し思い当たる事があったので、それを実践したみた。
この時、潮流は船尾方向に対してやや左にカーブしていた。ボクの釣り座は左舷側=船尾に向かっては右側だったので、潮上側になるので、カーブの外周側にワザとマキエサをずらして撒いてみる事にしたのだ。
すると、今度はボクの方にアタリが集中しだしたのだ。喰ってくるサイズも中マサを卒業し、85cm級に変わっていったが、仕掛けの張りや止めのパターンを調整し続けてはいたが、大きく変えたワケではなく、他に変えたと言えるのはマキエサの撒き方のみだった。それは気のせいなのか、はたまた事実なのかは解らないのだが、過去にも同じ経験をしたことが何度もある。
●ようやくヒラマサと呼べるサイズをゲットする●
■昼過ぎには■
その後は、二人の内どちらかが2~3本連続して掛けると、その間、片方は沈黙するというパターンだが、止む間は無く釣れ続いた。
●釣れ続く!●
やがて掛かるサイズもアップしてメーター迄に少し届かないサイズが混ざり始める。
●90cm級●
時たまメジロ~ハマチのブリ族やマダイも、たまに掛かって来るが、過半数を軽く超える割合でヒラマサが釣れ続く。
●ドンドン釣れる●
●まだまだ釣れる●
●97cm!●
そして昼過ぎには、持参したイグルーの156Lサイズが、多数のヒラマサと僅かなマダイだけでゲロを吐く寸前になった。(ブリ族はリリース)
●もう、ほとんど入らない!●
■最大サイズは…■
贅沢な話だが、「あとはメーターオーバーさえゲット出来れば。」と思っていた矢先、釣友が大きくロッドを曲げ、結構シツコク突っ込まれていた。そのやり取りの様子から「メーターを超えている。」と思ったが、その実、この日初めてのメーターオーバーが登場した。
●自己記録更新おめでとう!(108cm)●
そして、このメーターオーバーの登場をもって、一旦は喰い止みが訪れた。
■第二波■
しばらくの間、落ち着いた時間が続き、それまであまり喰わなかったグレやマダイがポツポツと釣れてきたが、午後3時前になるとヒラマサの第二波がやって来た。ここからは送り出しを20~40m、30秒間の止めを80~120mで調整していると、アタリの連発が再開した。
もうクーラーには入らないので、90cm級であろうが、リリースをしながら「何とかサイズアップを!」と二人で頑張っていたが、その数も10本を超える迄は覚えていたが、お互いに、もう何本釣って、何本リリースしたか判らないままに最終局面がやって来た。
■ラストの一投■
ラスト2投となり、仕掛も傷んでいたので、ここまで使っていた2本バリに換えて、以前から試してみたかった1本バリ仕掛に換装した。(これには理由があるのだが、それは後日という事で…)
1/2投目は送り出しを20mとし、100mで30秒の停止を加えた後にメカニカルブレーキを絞って160m迄流してみたが、夕刻になったのもあってか、エサが残って来た。
そしてラストの2/2投目、今度は送り出しを30mとし、30秒の止めを120m地点として、以後は同様に流していると、140mでこの日最速の急速逆転が始まった。
アワセを入れると「ズドンッ」と衝撃が走り、ロッドがヒン曲がる。「これはデカい!」と思いつつも冷静にファーストランをしのぎ、徐々に距離が詰まっていったが、トルク&スピード感がハンパではなかった。
残り80m付近になって、「あと20m程頑張れば獲れるかも?」と思ったが、ここで大逆襲が始まって、全くもって止める事が不可能となった。そしていつもの(?)「根に貼り付き」が起こって、ウンともスンも動かなくなってしまった。
これも想定の範囲内だったので、慌てずテンション緩めて待ってみると、運よく相手が動き出してくれた。
「何とかなるかも?」と思い、全力で巻き上げを再開したが、次の瞬間、全く抵抗感がなくなった。つまりはいつもの根ズレバラシだった。自宅に戻り、ラインのチェックをしたところ、30mにわたって、そこかしこに根ズレによるササクレが発生していたが、それは、またしても玄達瀬の大型ヒラマサのパワーと複雑な地形がボクに突き付けた現実だった。
■まだまだチャンスは続く■
ボクがよく言う「白石グリと玄達瀬の連動」だが、その理論?によると、産卵が遅れているはずなので、玄達瀬の大~超大型ヒラマサの釣期は今後もしばらく続くと思われ、その分チャンスも続く。ボク自身の釣行もまだまだ続けてゆくが、前回と今回の教訓を生かす事が出来るのだろうか?。このところヤラレっぱなしなので、かなり落ち込んでいるのは確かだ。
当日はリリース分を含めると、メーターオーバー1本を頭に90cm台が10本以上、釣果のほとんどが85cm前後で、70cm台は5~6本程度という、ボクにとっては初めてのハイアベレージ数釣り日だった。
我々の乗船した晴海丸の後ろに着いたヒラマサの数が圧倒的だったのか、不思議な事に「サシエサが残ったら、次の流しではタナを深く」、「サシエサが盗られたら、次の流しではタナを浅く」といった、セオリー通りの、「エサ盗り基準」の攻めは有効的ではなかった。それよりもヒラマサがアタらなくなったら、次の流しでは同船者が「上下、どっちの方向を探っていてるのか?」を確認して、それとは逆の方向を攻めて答え合わせした方が、結果がすぐに出せて有効だった。
だが、良型をこれだけ釣っても、「もっと上のサイズを」と、思ってしまうのが、この釣りの罪深いところだ。
●二人分の釣果(キープ分のみ19本)●