中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

'24 春の経ヶ岬 6回目

2024-06-01 12:30:00 | 船釣り・釣行記

■やや速いが…■

 

 今回で6回目。ボーズ✕4日+メーターに届かなかった日がたった1回という状況で後半の追い込み期に入っているが、「ここらでそろそろキメなくては。」とばかりに、いつもの日本海41さんに乗り込んで白石グリを目指した。

 現着すると、やや速いながらも、攻めるに困らない潮流が西から差していた。

 

●100mあたり4分強●

 まずは十分にマキエサを効かせつつ戦略を練った。開始当初なので前回の成功パターンを踏襲して、7番の発泡ウキを6号ラインに通し、全長6mの8号ハリスの2本バリ仕掛の投入を開始した。

 2投したが、サシエサが残っていたため、発泡ウキを取り外す。だが、これでもエサが残りがちだったので、ガン玉のB~3Bを打って、中層以下を意識しての攻めを行い、2時間ほどが経過したが、サシエサが残る事も多かった。この一連の流れからサシエサの盗られ具合を基準にするだけでは攻め切れない感が漂っていた。

 ちょうどその頃に船長から「今年は様々なタナを攻めて行くより、一定のタナで粘った方が良い結果が出る事が多い。」とのアドバイスが飛んだので、BB入サルカン0号一個のみを装着した仕掛にセッティングし直し、シンプルに送り出し量と止めや巻き戻しの組み合わせで攻め直す事とした。

 

■ようやくのアタリ■

 

 暫くの試行錯誤の後、送り出し量が40m、70mで30秒の停止を入れた後の78mで遂にラインが走った。そこそこサイズの魚なので、慎重に対処していたのだが、あと30mほどまで詰め寄った時点で他のライン(?)に触れたような感触が伝わり、それがきっかけとなってハリが外れてしまった。

●獲れると思っていたのだが…●

 ガックリとなったが、こちらの努力が及ばないハリ外れは「仕方がない事」として自分を納得させるしかなかった。

 

■超弩級!■

 暫くの間の後、釣友が全く制御できないほどのヒラマサらしき魚を相手に根ズレバラシをやらかしていた。それを横目で見ていたボクのタックルも、約30分後に強烈なアタリに襲われた。この時点では送り出しを25mに減らしていたが、何もせぬままに68mで急速逆転が始まったのだ。

 ズドンッ!とした衝撃の後にロッドがヒン曲がっていった。スロットルを入れて巻き上げにかかったが、この頃多発するダイワ電動リールの「巻き切れ」対策にと、ドラグ力は3.5kgほどに落としていたので、全く止まらずだった。ここでドラグノブを締めると引っ掛かって恒例のブチ切れが起こるだろうし、相手との距離も短いことから、サミングと手巻きで獲ってやろうと、応戦態勢に入った。

 機械任せではない自身の努力の甲斐あってか、20mほどのファーストランに耐えて相手をコッチに向かせることには成功した。そしてそこから20mほどの引き寄せに至ったが、相手に容赦は無く、ここで反転されてしまった。

 この時、釣友の根ズレバラシが頭によぎり、「多少弱ったであろう、2回目の締め込みには絶対に糸は出さずにおこう。」と思い、腰を落としてのロッドのタメに入った。

●耐える!●

 「ここを耐えれば獲れる!」と思っていたが、セカンドランの方が強烈過ぎて、ラインがブチ切れてしまった…。

 

■続くハリ外れ■

 しばし呆然としていたが、ラインを巻き直し、気を取り直して投入を再開した。そして暫く後、それまでとは違う位置の105mでようやくアタリを取ったのだが、残り25mでまたもやのハリ外れ。「どうかしてる」と思わざるを得ない展開に自分の不運さを呪っていた。しかし時間はまだあるので、この日三度目の奈落の底落ちから這い上がって攻めてはみたが、以降は船中の全員に大きなアタリは出ずじまいのまま、どんどん時間が経っていった。

 

■ラストのドラマ■

 夕刻までの釣果は35cmほどのマダイが一枚で、絶望的な展開のままに納竿の時間が近付いていた。そして、発生したオマツリをほどいた後に「ラスト1投!。」の声が船長からかかった。

 これまでの経験から、ラストの「残りエサのドカ撒きでスイッチが入ったヒラマサが喰った経験が何度かあって…。」と、船中の皆に話しつつも、本心では「そんなに甘くはないか…。」と、失意の中でラスト投入を開始した。

 送り出しは30mとし、これまでにアタった70m付近と、100m付近で巻き戻しを入れ、以降は50m事に10mの巻き戻しを入れつつ、220m付近まで流してやろうと当初は考えていた。しかし、実際は当日のあまりにツキの無い展開から、「ラッキー7」にこだわって流す事とした。まずは77m出た時点で70mまで巻き戻したが、何も変化は無し、次いで107m出た時点で97mまで巻き戻しを入れてみた。すると7絡みの107mでウソのような展開で急速逆転が始まった。

●外れないで~!●

 引き具合からして「90cm級かな?」と、思いつつ、ダメ続きな一日だったので、慎重なやり取りで距離を詰めていった。

 そして今回ばかりは無事にゲット。サイズ的には思いの外にあって、ビックリの1本だった事と、それまでのシビレた展開から思わず出た、雄叫びを上げながらこの日の釣りが終わった。

●102cm●

■多い反省点■

 何とか滑り込みで累計13本目のメーターオーバー(1m以上だと14本)を獲ったものの、船全体での大型魚からのアタリ9回の内、4回をキャッチしながらも1本しか獲れなかった現実に反省点は多い。ハリ外れは口の弱いメダイだったかも知れず、努力の埒外だったので仕方がないが、超弩級をバラしたシーンでは後悔ばかりが渦巻いている。その第一が「距離が短かった分だけ、根ズレに対する安全マージンはあったハズなのに、強引に止めにかかった事」だ。振り返れば「ヤバイかも?」と思った瞬間があって、「その際にサミングを少し開放していれば…。」と、後悔する事しきりだ。

 しかし、「締めれば巻き切れ、緩めれば止まらない」リールのドラグが改善されれば「もう少し楽に対峙出来るのに…。」と、思わなくもない。このブログをメーカー担当者が見ているハズもないから、結局は自分が工夫するしかないのだが…。

 ノマセや泳がせ、あるいはルアー系とは違って、太いハリス(リーダー)が使えないから、「どうにかしようと思っても、どうにもならない事がある」のが、完全フカセのヒラマサ釣りであり、「逆にそれが魅力なのだ。」と言い聞かせ、これからもチャレンジを続けてゆく。白石グリへの釣行チャンスは残す事2回となったが…。

コメント
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