中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

渓流釣り~今期最終釣行

2009-10-03 12:35:16 | 渓流&管理釣り場での釣り
 今年3月1日の初チャレンジ以来、長々と続けてきた「渓流釣り」だが、10月1日をもち、一部地域を除いたほぼ全国で禁漁の時期を迎えるに至った。

 長野県中信地方では、稲穂がすっかり実り、刈り入れの時期を迎えていた。農村で忙しく人々が働く姿を見ると、実際には農村経験が無くとも、心のどこで懐かしさを感じてしまう。そして、移りゆく季節を目の当たりにし、「もうこれで今シーズン最後の釣行だ…。」と思うと、ついつい各地の川での体験を振り返ってしまい、一人「哀愁オジサン」になってしまいそうだ。

                   

 さてさて、もう後がなくなって「どこに行こうか?」と悩んだが、ご存じの通り9月に入って雨はほとんど降らず、車で行けそうな範囲=私の場合は車中泊を含んだ日帰りというか、1.5泊、片道4時間程度で行ける範囲の河川はどこも渇水状態だ。「それならば湧水の豊富なところだと、少しはマシか?」との判断で、3週間ぶりにもう一度安曇野地区にやってきたのであった。

 今日一日でオシマイは動かしようのない事実なので、アレコレ悩んでいる時間もない。従って前回入ってソコソコ気配のあった「穂高川」の下流に車を止めて、夜明けを待つことにした。

 第一投はこのポイントからだ。

                   

 やはり、水位は前回よりも更に下がっており、アチコチと探ってゆくが、出るアタリは非常に渋い。そんな中、ようやく掛かってくれたのは豆ヤマメのみだった。

                   

 少し移動して石の裏を丹念に探ってニジマスの22cm

                   

を追加したが、ニジマスにしても豆ヤマメにしても、いつもに状況なら「我先に」と食いつくサイズのハズであっても食いが悪い状況は、この日の行く末を物語っているようであった。

 そのまま釣り下り、3週間前に良型をハリハズレで逃したポイントにも差し掛かったが、全くアタリすらなく、河原に咲く花

                   

に見送られながら早々にこの地区を諦める決意を固めた。


 次に向かったのは前回調子の良かったこの川のやや上流部であったが、ここでもほとんどの区間で全くヤマメの気配がしない。諦めずにそのまま釣り下がってゆくが、何もないまま前回ヤマメを数匹上げたポイントに差し掛かった。
 前回良かった流芯の脇をシツコク探るが、無反応。次いで流芯の泡が消える辺りをミミズの餌で

                   

探ってみると、この日初めての良型らしいアタリが目印の動きを止めた。
 結構な締め込みをイナして竿先で誘導してやると、魚が姿を現し、それと同時に水面からジャンプ…。正体は期待されたヤマメではなくニジマスであった。

                   

 サイズは34cmあり、良く引いてコチラを楽しませてはくれたが、本命ではない外来魚であり、喜びは半減だ。

 続いて投入すると、またもや同じ位置でアタリがあった。今度は先程よりもスピード&パワーが一層強烈で、浮上せずに底層をグングンと走ってゆく。かなり時間を掛けてやり取りをしつつ、徐々に上層へと導いてやったが、その途中で背中向きに見えた相手は体高があり色が白いので一瞬「本命か?」とも思われた。しかし更に誘導を繰り返して相手がこちらに顔を向けた瞬間に正体がバレてしまった。その後はやや強引に寄せて無事に玉網に収めることに成功した。

                   

 モチロン正体はニジマスだったが、サイズは39cmしかないものの、体高は驚くほど高く、釣った本人と同じメタボな体型だった。

                   

 ヤマメの大型に対処するためのウォーミングアップにはなったが、目指すは本命あるのみだ。
 その後も気合いを入れてこの区間を攻め続け、上流にある堰堤下までやって来たが、小さなニジマスがポツポツとアタるくらいで、本命は唯一あった18cmクラスが一匹以外はアタリすらなかった。空回りばかりの展開で2度目の退渓を決意した頃には「もうマトモなサイズのヤマメには出会えないかも?…。」と、意気消沈気味になっていた。

                       

 駐車している場所まで川沿いを歩いている途中で出会ったルアーマンと情報交換するが、そちらもあまり良い状況ではなく、苦戦しているようだ。「どこか他の川の状況を知らないか?」と聞けば、「最近、木曽方面の奈良井川の調子が良い。」との返答があった。前からその川が気になっていたこともあり、来年のことも考えて様子を見に行くことをここで決意した。


 車を走らせ途中のコンビニで遊漁証を購入した時点で午後4時前を指しており、残り時間は2時間ほどになっていた。川沿いに立つと、先程の砂底ばかりだった穂高川とは全く違う、素晴らしい渓相が広がっており、盛期であればかなり有望そうな感がある。

                   
                   
 とりあえず竿を出してみるが、終盤なので釣り切られているのか、ここぞという場所では全く反応がない。徐々に釣り上がっていくが、状況は変わらない。「こういう場合はポイントのタイプを変えた方が得策か?」との判断で、やや上流にある、小型ダムのバックウォーター付近まで車で向かい、試しに竿を出してみた。

                   

 ここでようやく小型のヤマメをゲットし、

                   

続く釣果を期待したが、その後はこのサイズを上回る釣果はなく、不完全燃焼のまま、やがて日没を迎えて今シーズンの最終釣行が終了した。


 渓流初体験の今シーズンだったが、シーズンを振り返ってみると、自分に甘くキープサイズを18cm(6寸)とするのなら、ボーズはゼロ。大物?としてはイワナが約38cm~34cmまでを2匹、ヤマメは最大が28.5cm、アマゴは28cm、外道ながらニジマスは41~34cmを4匹という結果だったので、初年度としてはマズマズの結果ではあったと思う。
 ただし、「自分には何かが足らなかった」というのは紛れもない事実だ。冷静になった今になっては理解出来ているが、それは「季節や水況によって違う魚の着き場所に関して絞り込みが甘かった。」ということだ。これは昔やっていたバス釣りで言うところの「シーズナル・パターン」というヤツだが、各ポイントでの攻めはソコソコだったものの、大型を狙うのなら本流から支流に遡上してくるタイミングを狙うだとか、産卵期には産卵に適した上流部を狙うだとか、河川全体からエリアを絞り込む判断力が必要なのだ。やはりこの辺は経験とデータが不足しているということだろうから、この点が来年に向けての課題となるだろう。


 昔は「延べ竿で狙う淡水魚なんて…」と思っていたワタシであったが、今では冬場のグレ釣りに負けず劣らず楽しい釣りだと感じている。
 必然的に”歩き”を伴う釣りなので健康にも貢献するだろうし、夏場の暑さに弱いワタシにとっては、山深い渓谷にそよぐ風の涼しさは、とても喜ばしい自然からの恵みだ。それに、山に入ることによって「環境破壊」についても、より身近になって思いを巡らせるようにもなった。色んな意味で楽しめ、感じた7ヶ月間であった。



                               ……オマケ映像……
                   
鳩に友愛…。ここ以外にも村内には何カ所か立っており、看板(標識?)の焼け具合からすると8月30日の選挙よりも前からあったのは確実だから、旧楢川村は以前から隠れ民主党支持者の村だったのだろうか?

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