何だかんだで4回目。前回に晴海丸の船長が発見したポイントでは、渋いながらも一船で5本前後の釣果が出ており、ボチボチながら調子はやや回復の兆しがあった。
■春のイメージ■
前回までの経験から、今年の玄達瀬は、「個体数が少なく、争う必要がない。」、「潮流が二枚潮以上の日が多く、上層がヒラマサの求める条件に合わない。」等々の理由だと思うが、「積極的に浮上してエサを採る個体が極端に少ない」、「例年の着き場に殆ど着いていない」という傾向があって、それを理解していないと、貧果に終わるとボクは理解している。
「沈み根そのものよりも、その手前のスペースの底付近に出て来て、低層を横方向にウロつきながらエサを拾っている。」が、ボクの、今年のヒラマサに対するイメージで、これは晴海丸の船長の意見も同じだ。
「という事は、春先の白石グリの傾向とよく似ていて、そこでの攻めが通用するのでは?。」と思い、アプローチをしていたのだが、連続ヒラマサボーズで結果が出ていなかった。
■行かない潮■
当日、現地では「ここは玄達瀬なの?。」という、遅い潮が差していた。
しかも、相変わらずの二枚潮で、底付近の流速は遅く、ギリギリ動いている状況だった。
例年ならこの時期、発泡ウキの8番を2~3個着ける展開が多いのだが、上述したようにそれに付き合ってくれるヒラマサはほとんど居ないので、今年は無し~8番が一個までの展開で収まる事が多い。
但し、二枚潮にそのまま何もせずに流してしまうと、上下の流速差から上層側に糸フケが作られ、ひらがなの「つの字」状になってしまうから注意が必要だ。こうなると魚の走りが吸収されて、せっかくヒラマサが喰っていてもアタリが出ず、気付いたころには根ズレをしていたり、食い逃げだってあり得るからだ。
また、二枚潮時に「エサが盗られる→浮力を上げる」という方向ばかりで調整を続けていると、結局ヒラマサに出会えない事がある。これは仕掛が上潮に乗る時間が長過ぎる為、マキエサの落ちる位置の外側にズレて行って、関係のない”あさっての位置”に居るエサ盗りにサシエサを盗られ続けたり、外道に喰われてしまうからだ。
経験が少ないとそれに気付くのは、なかなか難しいが、とにかく「手前の深い位置にいるかも知れない?」と想像力を働かせる事と、「同じ方法は2回まで、3回目には攻めを変える」を実践して早めに動いていると気付く機会が多くなる。
■出足好調■
話を実釣に戻すが、船長判断では「8~7番を1個でスタート」だったので、とりあえず8番を1個でスタートした。
潮流が遅いので、一投目では想定ポイントの手前=90mで1分20秒の停止を入れ、そこから先はリールのメカニカルブレーキを絞って回転を抑制して流していった。
これを150m出た時点で回収すると、サシエサが残っていた。そこで発砲ウキのサイズを7番に落として同じパターンの流しをすると、110mで鮮明なアタリを捉える事に成功した。
引きからして中型の青物、しかも久しぶりのそれっぽい引きに喜びを感じつつ引き寄せる。足下に来ても下に突っ込む様はヒラマサならでは。
そして無事にネット・イン。サイズはそこそこながら、本命ゲットに安堵する。
幸先良いスタートに「今日はイケルかも?」と思ったが、後はいつものように失速してマダイ&メジロパターンになっていった。
■カウントダウン■
ウマヅラハゲ等、エサ取りが沸くと船長はアンカー位置を調整していったが、今期お決まりのマダイ&メジロの釣果続きで折り返し時間も過ぎ、やがて夕刻を迎え、船長から、とうとう「残何ながら後三投。」との声が掛かってしまった。
この時点では潮流の角度も変わり、発泡ウキ7~8番ではサシエサが残りつつあったので、水中帆のみの浮力0状態に換装した。送り出しは30mとし、90m出た時点で1分の停止、ここからはリールのメカニカルブレーキを絞って流して行き、120mまで出たら10mの巻き戻しを行って極力糸フケが出ないように心掛けた。
やがてカウンターは140mを指したが、ここで「急速逆転!」とは言えない、ヒラマサのウロウロ・パターン特有の、スプールが徐々に勢いを増しながら逆転していくアタリを捉える事に成功した。
サイズとしてはこれもそこそこで、アタリの出方と喰った距離、足下での締め込みから「ヒラマサだろう。」と予測はしていたが、これまで散々ブリ族に騙されてきたので、祈るような思いで距離を詰めて行った。
サルカンが見える頃、横向きに泳ぐ銀影を見てヒラマサと確信して一安心。そして若干の抵抗はあったものの、無事にネット・インしてくれた。
当日の僅か2本目だったが、この日、一日を通して厳しかった状況の中で、ラスト近くに1本出た喜びは大きかった。
■今期ラストの展望は…■
「中盤以降はオカシな展開だ。」と言い続けてきたが、8月に入ってすぐの2日近辺に133cmの巨マサを始めとして、110cm台が3本も出ている。この時期にこんな話は記憶にない。例外続きの今年の玄達瀬だから、まだまだチャンスは残っていそうだ。
残る釣行機会は二回となったが、有終の美は飾れるのだろうか…。
■春のイメージ■
前回までの経験から、今年の玄達瀬は、「個体数が少なく、争う必要がない。」、「潮流が二枚潮以上の日が多く、上層がヒラマサの求める条件に合わない。」等々の理由だと思うが、「積極的に浮上してエサを採る個体が極端に少ない」、「例年の着き場に殆ど着いていない」という傾向があって、それを理解していないと、貧果に終わるとボクは理解している。
「沈み根そのものよりも、その手前のスペースの底付近に出て来て、低層を横方向にウロつきながらエサを拾っている。」が、ボクの、今年のヒラマサに対するイメージで、これは晴海丸の船長の意見も同じだ。
「という事は、春先の白石グリの傾向とよく似ていて、そこでの攻めが通用するのでは?。」と思い、アプローチをしていたのだが、連続ヒラマサボーズで結果が出ていなかった。
■行かない潮■
当日、現地では「ここは玄達瀬なの?。」という、遅い潮が差していた。
●50mあたり5分チョイ●
しかも、相変わらずの二枚潮で、底付近の流速は遅く、ギリギリ動いている状況だった。
例年ならこの時期、発泡ウキの8番を2~3個着ける展開が多いのだが、上述したようにそれに付き合ってくれるヒラマサはほとんど居ないので、今年は無し~8番が一個までの展開で収まる事が多い。
但し、二枚潮にそのまま何もせずに流してしまうと、上下の流速差から上層側に糸フケが作られ、ひらがなの「つの字」状になってしまうから注意が必要だ。こうなると魚の走りが吸収されて、せっかくヒラマサが喰っていてもアタリが出ず、気付いたころには根ズレをしていたり、食い逃げだってあり得るからだ。
また、二枚潮時に「エサが盗られる→浮力を上げる」という方向ばかりで調整を続けていると、結局ヒラマサに出会えない事がある。これは仕掛が上潮に乗る時間が長過ぎる為、マキエサの落ちる位置の外側にズレて行って、関係のない”あさっての位置”に居るエサ盗りにサシエサを盗られ続けたり、外道に喰われてしまうからだ。
経験が少ないとそれに気付くのは、なかなか難しいが、とにかく「手前の深い位置にいるかも知れない?」と想像力を働かせる事と、「同じ方法は2回まで、3回目には攻めを変える」を実践して早めに動いていると気付く機会が多くなる。
■出足好調■
話を実釣に戻すが、船長判断では「8~7番を1個でスタート」だったので、とりあえず8番を1個でスタートした。
潮流が遅いので、一投目では想定ポイントの手前=90mで1分20秒の停止を入れ、そこから先はリールのメカニカルブレーキを絞って回転を抑制して流していった。
これを150m出た時点で回収すると、サシエサが残っていた。そこで発砲ウキのサイズを7番に落として同じパターンの流しをすると、110mで鮮明なアタリを捉える事に成功した。
引きからして中型の青物、しかも久しぶりのそれっぽい引きに喜びを感じつつ引き寄せる。足下に来ても下に突っ込む様はヒラマサならでは。
●ウレシイ本命の引き●
そして無事にネット・イン。サイズはそこそこながら、本命ゲットに安堵する。
●88cmのヒラマサ●
幸先良いスタートに「今日はイケルかも?」と思ったが、後はいつものように失速してマダイ&メジロパターンになっていった。
■カウントダウン■
ウマヅラハゲ等、エサ取りが沸くと船長はアンカー位置を調整していったが、今期お決まりのマダイ&メジロの釣果続きで折り返し時間も過ぎ、やがて夕刻を迎え、船長から、とうとう「残何ながら後三投。」との声が掛かってしまった。
この時点では潮流の角度も変わり、発泡ウキ7~8番ではサシエサが残りつつあったので、水中帆のみの浮力0状態に換装した。送り出しは30mとし、90m出た時点で1分の停止、ここからはリールのメカニカルブレーキを絞って流して行き、120mまで出たら10mの巻き戻しを行って極力糸フケが出ないように心掛けた。
やがてカウンターは140mを指したが、ここで「急速逆転!」とは言えない、ヒラマサのウロウロ・パターン特有の、スプールが徐々に勢いを増しながら逆転していくアタリを捉える事に成功した。
サイズとしてはこれもそこそこで、アタリの出方と喰った距離、足下での締め込みから「ヒラマサだろう。」と予測はしていたが、これまで散々ブリ族に騙されてきたので、祈るような思いで距離を詰めて行った。
サルカンが見える頃、横向きに泳ぐ銀影を見てヒラマサと確信して一安心。そして若干の抵抗はあったものの、無事にネット・インしてくれた。
●90cmジャスト●
当日の僅か2本目だったが、この日、一日を通して厳しかった状況の中で、ラスト近くに1本出た喜びは大きかった。
●当日の釣友と二人分の釣果(メジロは相当数リリースしている。)●
■今期ラストの展望は…■
「中盤以降はオカシな展開だ。」と言い続けてきたが、8月に入ってすぐの2日近辺に133cmの巨マサを始めとして、110cm台が3本も出ている。この時期にこんな話は記憶にない。例外続きの今年の玄達瀬だから、まだまだチャンスは残っていそうだ。
残る釣行機会は二回となったが、有終の美は飾れるのだろうか…。
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