中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

未だ五里霧中

2014-03-01 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■いつもの舞鶴へ■

 前回に引き続き、舞鶴沖へ釣行した。2月に入って以来、ようやく2回目の釣行だが、ボクが腰を上げなかったために2回になったのではなく、実際に2月中に出船可能だった休日が2回しかなかったから、致し方ない。

 波高は1m強という、冬場では申し分のない条件の中、いつもの日本海41は経ヶ岬方面へと向かった。白石グリへと向かう途中にある魚礁を確認し、反応が良い箇所で天秤ズボ釣りで攻めてゆくという、冬場の定番パターンで今回も攻めてゆく予定だった。
 とは言え冬場のことだ。その定番にはまる魚は少なく、全く留守になっている魚礁も多い。そのため、メダイやマダイといった対象魚の、それらしき魚影を探すのに船長は朝から苦悩を続けていた。
 何カ所かの魚礁で竿を出し、天秤ズボ仕掛で狙ってみたが、魚探に強い反応がある場所はほとんどがウマズラハゲと思しきエサ取り、もしくはせいぜい沖メバルといった状態で、5投以内で「マトモな魚が居ない」という結果が出る有様だった。


■白石グリへ■

 何も起こらないまま、出港から2時間が経ち、白石グリの入漁時間である11時になったこともあって、そこに向かうことになった。不調といわれる白石グリだが、復調しているのだろうか…。
 ここではそれまでの天秤ズボ釣りに変わって、完全フカセ釣りで狙うことになった。
 船長は丁寧に魚探を掛けてこの大きな天然魚礁の周囲を探っていたが、何とか見つけ出したポイントでアンカーが降ろされ、船の振れが落ち着くのを待って実釣がスタートした。
 潮は北北西から南南東へ流れていたが、上層部のみが緩やかに流れるだけだった。最悪の状態ではないものの、魚の活性を上げるような感じではなく、ここでも苦戦が予想された。
 案の定、開始からしばらくは何も起こらなかった。同船の他の釣り人にもアタリは無く、緩い潮のため、周囲ではオマツリや根掛かりが起こっていた。
 そんな中、何度かの流しの後に、ようやくボクのリールからアラームが鳴り響き、待望のアタリを得ることができた。喜び勇んでリールのクラッチを入れてアワセを入れたところ、最初の締め込みの様子から、相手は大型のメダイらしき感があって、やや興奮気味にやり取りに入っていった。しかし、裏腹にも続く締め込みで残念ながら抵抗感がなくなってしまったのだ。そして回収した仕掛けは半分から先が無くなくなっていた。痛恨のバラシである。
 実はこの流しの直前に、隣の仕掛けが根掛かりし、それに絡んだボクの仕掛けを外すために、ボクのリールのドラッグはガチガチに絞められていたのだ。やり取りした上での根ズレで仕掛けが飛んだり、食い込みが浅いために起こるハリ外れは仕方のないことだが、ドラッグの調整ミスによるバラシは初歩的な操作ミスだけに悔やまれて仕方がなかった。
 そして、この日のような食いの悪い状況下では、バラした後に続く魚は無く、失意のまま白石グリを立ち去ることになった。


■2月のヒラマサ■

 その後は少しでも”魚感のある魚礁”を求めて、転々とする時間が続いた。そして、午後3時をまわった頃、冠島の南までやって来た日本海41は水深70mラインでアンカーを降ろした。ここは、近頃小型のメダイがボチボチと釣れているということだ。時間的にも最後のチャンスであることから、サイズに関して文句は言えない。だが実際のところ、この時点でボクはボーズを覚悟していた。
 ここでは天秤ズボ仕掛に戻して攻めることになった。まずは低活性時のパターンである、底からハリス分を切った水深=この日はメダイ用の5m仕掛けを使っていたので、底からから5mの位置(リールのカウンターでは65m)からスタートし、サシエサの取られ具合を確認しながらタナを上げてゆく方法で攻めていった。
 ほとんどサシエサが取られないまま、ボクの頭は混乱気味になっていたが、突然背中側から「来たーっ!」という声が上がった。そして振り返れば大きく竿が絞り込まれていたのだ。
 ここで「食ったタナは?。」とその釣り人に確認を取ると、「50m!。」という答が返った来た。

●竿を曲げる、胴の間の釣り人●

 幸いにも、ボクの仕掛けは1回目のマキエサの振り出しが終わったばかりだった。
 「それならまだ、カゴに半分近いマキエサが残っているハズ。」と考え、せっかく船下に居るであろう群れを逃すまいとカウンター読みで50mの位置まで巻き上げて、大きくマキエサを降り出すことにした。
 その振り出しから数秒後、この作戦が見事に当たり、今度はボクの竿が絞り込まれていった。

●待望のヒット・シーン●

 抵抗感から、60~70cmのメダイと予想しつつ、やり取りをしていたが、スピード感がどうも違う。船縁までたぐり寄せ、姿を確認すると、相手はヒラマサだった。天秤ズボ仕掛で掛けるヒラマサは10年以上経験していないうえ、2月のヒラマサは初めての経験だった。
 そして、無事にゲット。開始から6時間後に手にした魚であった。

●60cmチョイのヒラマサ●

 ヒラマサとのやり取りでラインが食い込んで狂ってしまったリールのカウンターをリセットし、(こんな細かな作業が大事!)投入を再開する。しかし、その回ではエサが残ってしまった。そこで、今度は3m下げて狙ってみることにした。そして、そのタナでアタリを捉えて、同寸のヒラマサをゲットする。

●一呼吸置いての連発●

 その後は同様にエサの取られ具合をチェックして、50~60mの水深を3~5m単位で探り続けていた。そしてその努力?が実ってヒラマサと同寸のハマチ(60cmを越えたからメジロ?)を追加し、最後に根魚のクロソイが登場した後は全くエサが取られなくなって、終了の時間を迎えた。

●最後は40cmのクロソイ●


 季節外れのヒラマサの登場で、何とか溜飲を下げることができたが、完全フカセでメダイらしき大型魚をバラしているだけに、心はスッキリとはしていない。
 それにしてもボクはメダイに恵まれていない。釣れ始めの様子からして「上向きか?」と思っていたのだが、フタを開けてみれば、ここ2シーズンと同様に今年のメダイは不漁気味のようだ。何とか手に入れたいと思う心とは裏腹に、この仕打ち。数年前までの「釣れすぎて云々…」とは違う状況下でメダイ釣りを始めたボクにとっては、何ともストレスのたまる対象魚だが、そこがまた意地になって狙う根拠になっているワケで…。とにかくまだまだ狙いたいメダイである。(次回に会えるのは、いつのことやら…。)

●これだけあれば、”吐く程”食えるが…(左向きがヒラマサ)●
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