中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

ハイキング ~鷹尾山から荒地山編

2009-07-11 11:08:58 | アウトドア・スポーツ
 これで3回目のハイキング・レポート。目的は「衰え始めた脚力アップ!」とはいうものの、努力?の甲斐あってか、気が付けば体重が4kg程落ちていた。これは嬉しい誤算だ。

 前回でも触れたように、それまでのスニーカー(トレイル・ランニング・タイプ)では下りに差し掛かると中で足が滑って体重が前がかりになり、つま先が痛くなってしまうので、ついにトレッキング・シューズを購入した。メーカーは韓国のトレクスタというところで、中国製だ。しかし驚いたもので、ゴアテックス・ブーティが挿入されて防水仕様になっているにもかかわらず、数千円で手に入るという、少し前なら考えられない低価格だ。かといって安モン臭くはない。よく考えてみると、ノースフェイスやモンベル、その他の一流ブランドであってもほとんどが中国製なので、そんなにクオリティに違いがあるはずがないのだ。
 そして、ついでに地図とコンパスも購入し今回は準備は万端?だ。↓
                   
 コンパスといえば、子供の頃は「赤い矢印が指すのが北」ということぐらいしか知らず「フ~ン」ってなモンだったが、ちゃんと勉強すると、自分の今居る位置を地図上で特定できたり、向かうべき方向をコンパスが指してくれたりするという便利な使い方が判ってくるのだ。


 ということで本編のスタート。

 季節は夏に入り、昼間は暑いので朝4時過ぎに起きて出発点の阪急芦屋川駅↓
                   
へと向かう。今回はここから芦屋川沿いを上がって行くルートだ。

 しばらく北に向かうと高座川の分岐↓
                   
があるので、ソコを左折し、更に北へと向かうと鷹尾山(城山)の解説が書かれた看板が目に入ってくる。↓
                   
                   
 応仁の乱と織田信長なんかが登場する戦国後期の丁度中間あたりにココ中心として芦屋川近辺で合戦があったんだそうな。マァその時代の阪神間は三好三人衆が台頭するあたりまではグチャグチャだったので、「さもありなん」だ。

 この立て札を右折し、その先の住宅地の脇↓
                   
からが、本格的なハイキングコースになる。ソコ入って行くと石段混じりの快適なコースが続いている。その中を快調に進んでいくと自然のオブジェ?↓
                   
を発見する。これは立ち枯れした木の回りが風雨で削り取られて出来たようだが、自然の力を感じさせてくれる。

 しばらく行くと意外に簡単に鷹尾山の山頂に到達した。↓
                   

 しばしの休憩の後、更に北へと向かう。目指すは荒地山だ。しかし、ココまで歩いてきて問題が…。実は出発が早かったせいか、どうやらワタシがコース一番のりだったらしく、誰にも払われていない「蜘蛛の巣」がまとわりついてうっとうしいのだ。そこで持参していた長袖のTシャツに着替え、更に木の棒↓
                   
を拾ってここから先は巣を振り払いながら進むことにした。

 分岐点↓
                   
の指示に従いつつ、更に進んでいくと、道が段々険しくなってくる。↓
                   
 この先で、今回のルート上での最大の楽しみであった「岩梯子」↓
                   
                   
に到達した。
 これを登り切ると、その上には「七衛門嵒(しちえもんぐら)」という岩穴があるということだったが、元々あったところは阪神大震災で崩壊したらしい。しかし不思議なことにその対面に代わりの穴ができたらしく、現在ではソコをくぐる新七衛門嵒ルートに変わっているということだ。↓
                   
 この(新)七衛門嵒には、悪行を働いた七衛門をこの山が呼び寄せ、この嵒で挟んでねじ切った(和製ギロチン?)という伝説があるという。いわばローマにある「真実の口」の極刑版の様なものだろう。かく言うワタシも通り抜けたが無事だったのでこの伝説はホンモノなのだろう!?。

 この上を更に進んだところで休憩し、辺りを見回す。↓
                   
あいにく薄曇りながら、神戸市の深江あたりの風景が見えていた。

 ここから更に登り、木製梯子↓
                   
を越えたあたりになると、風景がガラッと変わる。↓
                   

 分岐↓
                   
を過ぎてしばらく歩くと荒地山の山頂に到着する。↓
                   
                   

 ココでいつものコーヒー・タイム↓
                   
                                 (何故か今回はインスタント)
をとり、その後は更に奥へと進む。

 ここからは芦有ドライブ・ウェイの料金所を目指して木立のトンネル↓
                   
を抜けてゆく。

 やがて川の流れる音が聞こえだし、段々とその音量が大きくなってくる。その川↓
                   
を越えた先が森からの出口だ。

 ここからは一旦舗装された道路に入るが、その道沿いに有馬の店が有名な「むら玄」というそば屋の芦屋川店がある。↓
                   
 この店下の芦屋川沿いは昔、バーベキュー・スポットだった。しかし理由は後記するが、今は金網が張り巡らされて降りられないようになっている。

 舗装路を一旦芦有ドライブ・ウェイの料金所↓
                   
方面へと向かい、その手前右手にある横道へと入る。しかし、この入り口↓
                   
が判り辛くて道路沿いをウロウロとしていたのだが、その途中でコクワガタの雌を発見した。↓
                   
噂には聞いていたが、この六甲山中にも居ることがこの目で確認できたのは収穫だ。

 ここから先は芦有ドライブ・ウェイへのアプローチ道に沿って続く道を歩いてゆくのだが、これが判り辛い。標識↓
                    
もあるにはあるのだが、その数が少なく、的確ではないので分岐では迷いそうになる。だが、地図で確認しながら、ドライブ・ウェイ走る車の音からあまり離れないルートを選び、迷ったら「沢沿い下ると芦屋川へ繋がる」↓
                   
という意識を持てば何とかなった。

 次なる見物スポットである弁天岩に向かって歩き続けるが、付近には何の説明もないのでコレが判り辛い。やがて何かを祀っている場所↓
                   
に遭遇し後ろを振り返ると大岩があった。↓
                   
「コレが弁天岩か?」と確かめようと近寄り、横の木を登って上部を覗いてみると一目瞭然。ソコには弁天様が鎮座していた。↓
                   
更に、この岩の上部には大阪城の築城等に使用するためなのだろうか、タガネを打って岩を割ろうとした跡があった。↓
                           
先人達は、この岩を割ろうとし、ついにはそれがかなわず諦めたのだろうが、そもそも人力で大岩を割り出し、人力でそれを運ぶという行為自体が気の遠くなりそうな話であり、尊敬に値する。

 弁天岩を過ぎると、次なるスポットである「ナマズ岩」↓
                    
                    
が視界に入ってくる。この岩は500トン!もあり、コレが阪神大震災の際に上から落ちてきたというのだからそのエネルギーたるや空恐ろしい物がある。
 表面には文字らしきもの刻まれているのだが…。↓
                    
                    
コレは一説によると古代人の使っていた文字と唱える人があるらしいが、真偽の程は定かではない。まぁ一種のミステリーサークルのようなものと捉えていたほうがイイだろう。(モチロン白く塗られているのは誰かが後からなぞったものだ。)

 ナマズ岩を過ぎると、あとは阪急芦屋川方面への道標を頼りに進んでいくが、途中こんなモノを発見した。↓
                    
恐らくこれは岩にアンカーボルトを打ち込んでお互いにワイヤーで繋いで崩れ落ちないようにしているのだろうけど、ほとんど前のめりに突き出している部分もあり、見ているとナニヤラ恐怖感が湧いてくる。足早にこの場を立ち去り、やがて川沿いの石段↓
                    
を降りると、芦屋川沿いの住宅地手前↓
                    
に出てくるので、ココがハイキング・コースとしての一応のゴールになる。

 が、しかしである。このゴール地点にある河原を覗いてビックリ仰天したのである。まずはこの画像を見て欲しい。
                    
中にはまだくすぶって煙を上げているところもある。↓
                    
これらは前日の土曜日に、俗に言う「アウトドアでバーベキュー」をした残骸である。最近この手のヤカラが増えているようだ。
 散々食べ散らかした後、食材の余りや紙食器類をあたりにまき散らし、鉄板の上には食べ残した焼きそばをそのままにコンロごと放置している奈良県吉野川の河原の様子をニュース映像で見たことがあるし、同様の問題は各地で起こっていると聞く。
 放置されたゴミの排除には貴重な税金がかかるし、食べ残しをあさるイノシシがそこに居着いて危険な状態になっている箇所もある。このような行いは、本来なら子供達が水に触れ、自然に触れることができる貴重な場所をドンドン奪い取る要因になっているのだ。実際に前記した芦屋川上流のそば屋「むら玄」の前の河原はこのような暴挙と言える行いの結果、これまた貴重な税金で作られた金網が張り巡らされて下に降りられないようになってしまったのだ。自分のヤッた行為の始末も出来ないヤツは家を出てくるな!と声を大にして言いたい。
 アウトドア・ブームと呼ばれてかなり時間が経ったが、こんな事をするヤツらは外で焼き肉(オシャレぶった「バーベキュー」とはワザと言ってやらないのだ!)=アウトドア遊びだと思っているのだろうか?。ワタシからすれば、こんな事をするヤツらは「食べることしか考えない、食い意地の張ったタダの焼き肉ブタ野郎」だと思う。(本当は豚だってもっと綺麗に食べるゾ!)このような行為の繰り返しの結果、ルール無用のヤツらとルールを守るアウトドア遊び人間とが一緒にされて、立ち入り規制箇所が増えるのは、まっぴらゴメンなのだ!。
 更に思う。こんな所で焼き肉を食うからには単独ではないだろう。だからその中には家族であったり、友人であったり、彼女であったり、彼氏であったりが居るハズだろうに、そのグループには誰一人として疑問に思い、注意する人間が居なかったということが非常に悲しく、またある意味オソロシくもある。

 「エ~加減にしとかんと、ホンマにどこにも遊ぶトコが無くなるで~!」

 と、最後には思いっきりぼやいてしまったが、このブログを見ていただいている方々には、こんな行為をする人は居ないと願いたい。さすがにハイキングコースにはゴミがほとんど落ちていなかったことを強調して今回のレポートを終了しよう。
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