中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

渓流釣り ~今シーズンのまとめ

2010-10-09 12:30:14 | 渓流&管理釣り場での釣り
■今シーズンの成績■

 今シーズン中に仕留めた尺オーバーの渓魚は31~40cmのイワナが5本、31~33cmのヤマメが2本だった。生まれて初めて渓流というフィールドにデビューしたのが昨年だから、通算2年目、しかも今年度の釣行回数が9回しかない中でのこの釣果は、ボクとしては納得できる成績だ。
 成績上昇の要因を探ってみると、「仕掛の振り込み」「仕掛の流し方」といった動作や「ポイントの読み」といった洞察力には多少の向上はあったものの、大きな変化はなかった。反面の大きく向上したのが「魚が掛かった後のやり取り」だった。
 具体的に言うとポイントは2点あり、「最適なタックル選び」と、それを信頼しての「強気のやり取り」だ。
 次項で今シーズンの釣りを助けてくれた手持ちのタックルについて紹介しようと思うが、何しろこの釣り以外では30年近いキャリアがあるものの、渓流釣り歴は2年であるし、サクラマスやサツキマスのような海降型の超大型(40~60cmオーバー)ヤマメやアマゴを狙っているわけではないので、その分は差し引いていただきたい。また、本来はグレ釣り師のボクが見た竿の性能評価は、渓流釣り専門の人とは違った展開になるのかもしれないし、キャリアのある人には物足りないモノになるかも知れないことを了承していただきたい。ただし、これから(来年度から)渓流釣りを始めてみようかという人にとっては「同レベルから見た評価」ということで役に立つとは思うのだが…。


■ビビッド・トップ■

 昨年は他社製が一部混じっていたが、昨シーズン終了後にヤフー・オークション等で売りさばいて整理した結果、ボクが今シーズンに使用した竿は全てがシマノ製になっていた。これは元々ボクがシマノ党であるということもあるが、それよりも「ビビッド・トップ」という穂先が各モデルに搭載されており、その効果が絶大なことが大きい。
 「ビビッド・トップ」とはシマノ製の渓流竿の一部に搭載されている、極端に柔らかいソリッド製穂先のことだ。メーカーのうたい文句では「無抵抗感覚でくわえた餌を放さない」、「自在なテンションコントロール性」や「掛かった魚も竿の抵抗が少ないので暴れさせない」とあるが、何よりもボクが一番のメリットに感じていることは「ミミズ(キヂ)をサシエサに使ったときのアワセ易さ」だ。釣具店でいつでも手に入るミミズ(キヂ)エサは、持参し、使用する確率が高い。従ってこの恩恵にあずかる機会は多くなる。
 海でのチヌ釣り等でも同じだが、虫餌(海の場合はゴカイやイソメ類)のような細長いエサを使った釣場合、前アタリから始まって食い込むまでに少々時間がかかる。これは魚が一度端をくわえてから吸い込むようにして飲み込むからだと思われるが、こと渓流釣りの場合は穂先でアタリをとるため、穂先が硬いと魚が違和感を感じて放すことがあるように思う。その点「ビビッド・トップ」搭載モデルは従来型の穂先搭載モデルよりもゆっくりと食い込ます余裕が産まれるので、その点で非常に有利になる。ボクの場合はあらゆる釣りにおいて意図的に遅目のタイミングでアワセることが多く、ついそのクセが出てしまいがちなので、その意味でもこの穂先との相性は非常に良い。


                     
                         ●3本所有している「ビビッド・トップ」搭載モデル●


■翠隼60ZK■

 それほど奥深い渓流に向かわないボクが、川幅が10m以内の河川でメインに使用している竿だ。

                     
                               ●実勢価格¥32000前後●

 上述した「ビビッド・トップ」を搭載したモデルで、ボクの一番のお気に入り。「S中硬」という調子表示され、適合水中糸が0.125~0.6と表示されているが、そんなにワイドな感じでもなく、0.25~0.4号くらいが一番バランスが取れてオイシいところだと思う。
 魚を掛けるまでは、割にシャンと張った胴部の先に極軟トップが着いている感じで、振り込みもピタリと決まるが、それでいて一度魚が掛かると先側が4.5:元側が5.5くらいのバランスになり、多少の大型サイズであってもそれを崩さずに胴までキレイに曲がり込んでゆく。勿論小型を抜く際もブレずに魚が飛んでくる。
 一時、このモデルの下位にある「渓隼」の5.5mも所有していたが、そちらも似たような調子であり、「ビビッド・トップ」などの基本性能は受け継がれている。カーボンの質の差で、曲がった後に起き上がる力はやや不足するが、それを意識して自分の力で起こしてやれば問題はないので予算がない場合にはそちらもお薦めだ。

■翠隼本流70-75ZZ■

 川幅15m前後、例えば高原川本流であれば、浅井田ダム上流部の区間でメインに使用中。

                     
                               ●実勢価格¥37000前後●

これも「ビビッド・トップ」を搭載。上述の翠隼60ZKと同じ「S中硬」という調子表示されているが、長尺仕舞設計のためか、それよりもやや胴が張っており、その先に極軟トップが着いている感じだ。適合水中糸は0.3~0.4号くらいが一番バランスが取れてオイシいところだと思う。魚を掛けてからは本流竿一般にあるような胴調子ではなく、先側が4:元側が6くらいのバランスで曲がり込む。この竿での最大サイズはイワナの34cmだったが、その際の寄せの性能も問題なかったし、勿論小型を抜く際にもブレずに魚が飛んでくる。


■翠隼本流75-80ZZ■

 川幅20m前後、堰堤部、淵等、例えば高原川本流で言えば神岡町より下流部の区間でメインに使用中。

                     
                               ●実勢価格¥40000前後●

これまた「ビビッド・トップ」を搭載。上述の翠隼本流70-75ZZより50cm長いだけだが、重量差が30gあって振った感じや保持する感覚はかなり重い。その他の感覚は70-75とほぼ同じ。ボクの場合は先にこっちを購入した後、「少しでも軽い竿を」ということで70-75を購入したが、重さが我慢できるのなら、これ1本のみで充分だと思う。もし2本揃えるのなら、追加になった80-85と、70-75を買った方がイイと思う。
 この竿での最大サイズはイワナの40cmだったが、全く問題なく取り込めた。勿論小型を抜く際にもブレずに魚が飛んでくる。


■ウルトラゲーム カゲロウ SUL 70-75ZX■

 川幅15m前後の河川で、魚がスレていると判断した場合、もしくは他人が入った後に使用。

                     
                               ●実勢価格¥35000前後●

 今年の春に廃盤になったモデルなので、実勢価格よりは購入できた。いわゆるゼロ・ロッドで胴から曲がる竿だけど、ハエ竿のようにベロンベロンではなく、この分野の中では何となく硬目に思える。だから0.1号の水中糸を使う気にはなれず水中糸0.125~0.2号を使う際に使用中。その範囲ではベストバランスだと思うが、何しろ釣ったサイズが25cm止まりなので、何とも言えない。残念ながら「ビビッド・トップ」は非搭載なので、次モデルへの搭載を期待したい。(上位モデルには搭載されているものの、メインロッドではないので、予算をかけられないのだ。)


■渓流ウルトラゲーム SUL 55-60ZX■

 川幅10m以下の河川で、魚がスレていると判断した場合、もしくは他人が入った後に使用。

                     
                               ●実勢価格¥18500前後●

 この竿もゼロ・ロッドだけど、上述の「カゲロウ SUL」と同様に何となく硬目に思える。従って同じように水中糸0.125~0.2号を使う際に使用中。この竿もその範囲ではベストバランスだと思う。掛けた最大サイズはイワナの30cmオーバー(実際には玉入れ寸前にハリハズレ)だったが、問題は無かった。これまた残念ながら「ビビッド・トップ」は非搭載なので、次モデルへの搭載を期待したい。


■その他の竿■

 ほとんど使用しないが、「もしも」に備えて携行中の竿もある。

                     
                         ●「本流スーパーゲーム MH 80-85ZV」●

 翠隼本流で獲れそうにもない大型が出る場所を想定して、某中古釣具チェーン店でデッド・ストック物の新品を格安で購入。しかし残念ながら使う場面に遭遇していない。

                     
                             ●「刀翠 硬調 51-56ZE」●

 滅多に行かない渓流奥部を想定して、これまた某中古釣具チェーン店で美品中古を格安で購入。一度使用したが、さすが硬調だけあって小型はスッ飛んでくる。だだし、奥に潜む大イワナ等には未だ遭遇せず、その実力は不明。


■気付けば竿は増えており…■

 振り返ると、いつの間にか竿が増えていた。それもこれも、自分が行く場所を想定してのことだ。釣り人には様々なタイプが存在しており、「メインの竿はこれ1本!」と、自分のスタイルを貫き、そのスタイルに合う魚を追う人が居るが、ボクの場合は適材適所、「その場にいる魚の事情に合わせる」というスタイルだ。よって道具はドンドン増えてゆく。これはシマノのカタログコピーで言うところの「適竿適所」だが、まんまとそれに乗せられているボクなのである。そして、来年になると、また増えているような…。今から考えるだけでオソロシイ今日この頃なのである。
コメント
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