都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
「面黒い」という言葉のまえに、「面白い」の語源について考えて見ましょう。
昔、同じ部族のもの同士が、焚き火を囲んで酒を酌み交わし自慢話をしていました。そんなときに、一人の人間が注意を引くような話をすると、皆は一斉に顔を上げました。このとき、燃え盛る炎に照らされて、顔が真っ白く浮かび上がりました。この顔のことを面(おもて)といいました。
こうした状態をいつの間にか「面白い」というようになりました。今では、滑稽なこと、趣があることなどの意味に使われています。
また、一説には目(面)の前が白く(明るく)なる感じを表す意で、もとは景色の美しさを表現する言葉であったともいわれています。
おも‐しろ・い【面白い】
[形][文]おもしろ・し[ク]《もと、目の前が明るくなる感じをいった語》
1 興味をそそられて、心が引かれるさま。興味深い。「何か―・いことはないか」「仕事が―・くなってきた」「この作品は―・くなかった」
2 つい笑いたくなるさま。こっけいだ。「この漫画はなんとも―・い」「―・くもない冗談」
3 心が晴れ晴れするさま。快く楽しい。「夏休みを―・く過ごした」「無視されたようで―・くなかった」
大辞泉
もうお気づきだと思いますが念のため・・・。
「面白い」と「つまらない」の相反する意味で用いられた言葉なのです。「面白い」と同じ意味の「面黒い」は近世江戸の通人や職人が使ったといわれています。
また、つまらない意味の「面黒い」は俳句や川柳で使われたそうです。
つまらない意味の方は、面白いの「白」を「黒」にすることで正反対の意味を表し、「おもしろくない」としたもので、普通に考えられる表現です。おもしろい意味の方は、面白いの「白」をもじって「黒」にし、「面白い」を洒落て言った言葉です。
おも‐くろ・い【面黒い】
[形]
「面白い」をたわむれに反対に言ったもので、「面白い」と同意。東海道中膝栗毛初「こいつ―・いと、かのげたをはきて」
近世、「面白くない」をしゃれて言ったもの。つまらない。
広辞苑
つまり、「面黒い」という言葉には、おもしろいという意味と、おもしろくないという二つの意味があるのです。
江戸の人たちが言葉遊びを楽しんでいた様子がうかがえます。
したっけ。