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都月満夫の短編小説集2

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「正露丸がいろいろある理由」について考える

2011-06-28 10:04:52 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

これからに季節、お腹の調子が悪くなることも多いと思います。誰でもが、一度は飲んだことがある薬、「正露丸」は、今でこそ「正」という字を使いますが、第二次世界大戦までは「征」の字を使って「征露丸」と書いていたそうです。

陸軍軍医学校の教官だった戸塚機知三等軍医正は、1903年にクレオソート剤がチフス菌に対する著明な抑制効果を持つことを発見します。

Seirogan これに関しては異説もあり、正露丸の元祖だと主張している大幸薬品は、陸軍よりも1年早い1902年に、大阪の薬商である中島佐一が「忠勇征露丸」という名前で製造販売を開始したと主張しているそうです。

征露丸」は日露開戦のムードにのったネーミングでした。「征露」という言葉はロシアをやっつけるという意味で、その当時の流行語であった。当時、日本の軍隊は、戦闘による死者よりも、病気による死者のほうが多かったそうです。

そこで、征露丸も軍隊の薬として配られました。しかし、実際には脚気による死者が多く、征露丸では死者は減らなかったそうですが、その後下痢や腹痛に効くことが認められ、一般的に広まりました。

Photo_2 日露戦争ならびに第二次世界大戦終結後、厚生省により国際信義上「征」の字を使うことには好ましくないとの行政指導があり、「正露丸」と改められました

しかし、奈良県の日本医薬品製造株式会社だけは、現在も一貫して「征露丸」の名前で販売を続けているそうです。

ラッパのマーク以外の「正露丸」も数多く存在します。何故でしょう。

この疑問に関して、昭和49年(1974)の朝日新聞、36日に「正露丸は普通名詞、苦い争い20年にケリ」と題した記事が紹介されたそうです。内容を要約すると、ラッパのマークの大幸薬品が独占使用権を以前から主張していたのに対し、一般普通名詞として自由使用を訴えてきた数社の薬品会社間における決着が最高裁の判決によりようやくついて、自由使用権が認められたということでした。その結果、現在30社ほどの会社の正露丸が販売されているのです。

Photo

あなたが使ったことがあるのはどの正露丸ですか・・・。

Profile_photo_ishim

したっけ。

コメント (14)
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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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