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人間のみでなく、ものでもある種の片寄った性格、習慣、特殊な構造などを言いました。また、どこか臭みのあるもの、ことなどのことで、「臭い」の「くさ」と同根語とされています。いわゆる「臭み」のある「くさ」で、母音交替で「くさ」→「くせ」と転訛したとされています。「臭いもの」だったわけです。
そこから、心の曲がった者という意味となり、ひと癖あって、したたかな人物という意味に変化しました。
くせ‐もの【▽曲者/癖者】
1 盗賊などの怪しい者。「―が忍び込む」
2 ひと癖あって、したたかな人物。「ああみえて彼はなかなかの―だ」「―ぞろい」
3 表面には現れていない何かがありそうで、油断できないこと。「話のうますぎるところが―だ」
4 普通とは違った人物。なみなみでない人。
「光盛こそ奇異の―組んで討って候へ」〈平家・七〉
大辞泉
また、「癖者」とも書きますが、「癖」とは人と異なる困った性癖、又は他者からみて好ましくない点を意味しています。
「くせ毛」「くせ球」などにも同様に用いられている。
古語には「くせぐせし」などの形容詞も見える。
くせぐせ・し【癖癖し】
[形シク]性格などが、ひねくれていて素直でない。 「―・しく、なだらかならぬ気色のみ、まさりたまへば」〈夜の寝覚・二〉
大辞泉
「ミスター」と呼ばれる方が、ある選手のことを「曲者」といいましたが、元々が、臭いもの、異臭ですから褒め言葉にはなりませんよ。
したっけ。