都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
私たち日本人は、初対面のもの同士を紹介するとき、目下のほうから紹介する習慣があります。ところが、外国では目上のほうから紹介するそうです。
日本人の、この紹介の仕方には理由があります。
昔は格式のある家を訪問するときは、まず取り次ぎという者がいました。ツギは門番、さらに玄関番、そして緒太夫という使用人、その上にまた側近の奉仕者がいて、最後にやっと主人が現れるわけです。
この、だんだん下から上に名前と来意を告げて、上がっていく順序が、日常生活にも取り入れられたといいう訳です。
私は、この順番に閉口した経験があります。
仕事で、ある特殊社会の事務所兼住宅に集金に行っていたのですが、これがまったく昔と同じ取り次ぎ方でなかなか社長(親分とも言うらしい)まで話が行きません。返事が帰ってくるのも順番で、まるで「伝言ゲーム」のようでした。
そのほかにも、紹介する順序は、「立てたい人を後に」というルールもあります。
これは、ちょっと、難しいのでおぼえておいてください。
「立てたい人を後にする」というのは、その時に尊重しなければならない人のほうを、後に紹介すると言うことです。
例えば、取引先のA商事の課長である佐藤課長が来社したとします。
取引先ということは大切な相手なので、そちらを尊重しなければいけません。
では、この佐藤課長を自分の直属の上司、鈴木部長に紹介したい場合、さてどうしますか?
部長と課長ですから間違えてしまいそうですが、まず佐藤課長に対し、『私どもの営業部長の、鈴木でございます。』と自社の部長を紹介します。
次に、鈴木部長に対し『A商事営業課長の佐藤課長でいらっしゃいます。』と紹介します。このように、まずは、尊重したいほうに呼びかけて、身内を紹介し、そして、身内の鈴木部長に佐藤課長を紹介します。
このとき、敬語の使い方も注意しましょう。
したっけ。