団塊オヤジの短編小説goo

Since 11.20.2008・時事ニュース・雑学・うんちく・豆知識・写真・動画・似顔絵師。雑学は、責任を持てません。

コメントについて

「記事に無関係なコメント、誹謗中傷等のコメントは私の判断で削除させていただきます。また、名前の記入のないときは、場合によっては削除させていただきます。ご了承くだい。楽しいコメントをお待ちしています」

都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖

都月満夫の短編小説集2

「羆霧(くまぎり)」
「容姿端麗」
「加奈子」
「知らない女」

都月満夫の短編小説集

「キヨシの帰省」
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」

「十二月(しはす)は日本書紀・万葉集の時代から」について考える

2012-12-29 10:29:30 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

しわす」という言葉は、『日本書紀(720年成立)』の時代からあるようです。「師走」ではなく「十有二月」と書いて「しはす」と読んだようです。

『日本書紀』卷第三 神武天皇 即位前紀 太歳甲寅十二月に「しはす」が記述されています。

十有二月丙辰朔壬午 至安藝國 居于埃宮

十有二月(しはす)丙辰(ひのえ・たつ)の朔(ついたち)壬午(みずのえ・うま)。 安藝國(あきのくに)に至り、埃宮(えのみや)に居(いま)しき

十二月、丙辰(ひのえたつ)朔壬午(みづのえうまのひ27日)安藝國に着き、埃宮(えのみや、広島県安芸郡府中町)に着いた

また、『万葉集』にも「しはす」の記述があります。

『万葉集』は、7世紀後半から8世紀後半ころにかけて編まれた日本に現存する最古の和歌集です。

大伴家持が天平宝字3年(西暦759年)の正月、因幡国庁において万葉集最後の歌を詠みます。

新(あらた)しき 歳の始めの 初春(はつはる)の 今日降る雪の いや重(し)け吉事(よごと)』(巻二十・四五一六 大伴家持)

『新しい年の始めの、初春の今日降る雪のように、良いことが積み重なりますように。』

この歌を根拠に、成立は759年(天平宝字3年)以後とみられています。

この『万葉集』にある「十二月(しはす)」を詠んだ歌です。

十二月尓者 沫雪零跡 不知可毛 梅花開 含不有而

十二月(しはす)には 沫雪(あわゆき)降ると 知らぬかも 梅の花咲く 含(ふふ)めらずして』(巻八の一六四八 紀小鹿郎女「きのをしかのいらつめ」)

梅の花は十二月(しはす)に大きな牡丹雪が降るということを知らないのかしら。気が早いのね。もう、ちらほら咲き始めているわ。何もそんなに急がないで蕾のままでいればいいのに

「ふふむ」は本来「ふくむ」即ち口の中に何かを入れるというものですがその口がふくらんだ様子から蕾がふくらむに転じた言葉と解釈されています。

また、「沫雪」は淡雪(やわらかく消えやすい雪)ではなく「牡丹雪(ボタ雪)」のことです。

早く咲いた梅の花へのいたわりの思いが作者の優しい人柄が滲み出るような歌です。

ところが、この歌の「ふふむ」が蕾のままでまだ開かない状態をいい「美しい少女」を暗示しているとも言われます。

この歌の「ふふむ」から「梅の花」を「乙女」、沫雪を「思いやりのない男」と見立てると仮定すると内容は一変します

まだ清らかな乙女を思いやりがない男が恋をさせてしまった。もうしばらく蕾のままにしておけばよいのに

紀小鹿郎女は大伴家持の女友達で10歳年上ともいわれています。

本当の意味は、作者にしかわかりません。

なお、万葉集で「十二月(しはす)」という言葉が出てくるのはこの歌一首のみだそうです。

『日本書紀』に「十有二月」、『万葉集』の「十二月」を何故「しはす」と読むのかという疑問が浮かびますが、学者の間では定説だそうです。

なお、「師走」の字を当てるようになったのは、「元禄時代」頃といわれています。一般的になったのは、明治時代以降ということです。

また、「しわす」の語源、由来は諸説あり不詳です。

「師走(しわす)」について考える

したっけ。



コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

もしも、お手すきでしたら、ぽちっとお願いします^^


絵手紙ランキング