都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
1月11日は「鏡開き」です。「鏡開き」は、もともと新年の仕事・行事初めの儀式の一つです。
お正月の間供えられていた鏡餅は持て余しがちですが、それを有効に利用する合理的な行事が「鏡開き」です。
できれば飾る段階でカビ対策をしておくと楽に調理できます。上下の餅が重なる部分と底に、清潔なはけやカット綿を使って焼酎を塗っておくと殺菌消毒になります。
今は、パックの鏡餅ですから心配は要りませんか、自宅で丸めて作る方は参考にしてください。
調理の際は、できれば習わしのように刃物を使わず、ひびのところから折ったり 木槌で叩いたりして食べやすい大きさにします。
これをお汁粉やお雑煮に入れて食べるのがもっとも一般的な食べ方です。あべかわや揚げ餅という食べ方もあります。
「鏡餅」は、昔の「鏡」に由来します。昔の鏡というのは丸い形をした「銅鏡」ですが、鏡というのは、天照大神から授かった三種の神器のひとつであり、伊勢神宮をはじめ、鏡をご神体としているところもたくさんあります。
「鏡餅」は年神様の依り代ですから、ご神体としての鏡をお餅であらわし、「鏡餅」と呼ばれるようになりました。
丸い形は、昔の丸い「鏡」を模しており、魂の象徴でもあります。大小2段で月と太陽、陰と陽を表していて、円満に年を重ねるという意味も込められています。
「鏡餅とはなんなのか」について考えるより・・・
昔、武家では正月に鏡餅を供え、正月20日にこれらを割って食べるという習慣がありました。男性は具足(鎧や兜のこと)にお供えした「具足餅」を、女性は鏡台に供えた「鏡餅」をそれぞれ雑煮にして食べたことがこの行事のはじまりです。
「二十日(はつか)」を「刃柄(はつか)」にかけていたのです。
しかし、慶安4年(1651年)4月20日に三代将軍徳川家光がなくなったために、20日を忌み日として11日になったそうです。
この11日は、江戸時代の大名が行った米蔵を開く儀式や、商家などで新年初めて蔵を開いて商売繁盛を祈る「蔵開き」に由来するようです。
武家社会では「切る」という言葉を嫌うため刃物は使わずに割るのですが、おめでたいときに「割る」というのも縁起が悪いため「運を開く」にかけて「鏡開き」と呼ぶようになりました。
「鏡」は「円満」を「開く」は「末広がり」を意味します。現在でも家庭や事務所で年の始めに鏡餅を供え、一年の健康と発展を願って供えた鏡餅を食べる「鏡開き」が正月の行事として受け継がれています。
さらに、鏡餅には「歯固め」という意味もありました。歯は生命の維持にとても大切で、丈夫な歯の持ち主は何でも食べられ、健康で長生きできます。
年齢を表す「齢」という字は「年歯」とも書き、「よわい」とも読みます。
「数珠つなぎにならぶ年月」という意味があります。「年歯(としは)」は年齢のほどということで、年齢の幼い場合に言うことが多いようです。
たとえば、昔は「年歯もいかない娘…」というような言い方をしていました。
また、「年歯月(としはづき)」というと、陰暦正月の異称でもありました。「齢」には長寿への願望がこめられていたのです。
また、1月11日は「塩の日」です。これは戦国時代の上杉謙信と武田信玄の故事に由来しています。
永禄12年(1569年)1月11日に上杉謙信の助けにより武田信玄のもとに塩が届いたそうです。
「敵に塩を送る」という言葉の語源となっています。これは、相対している敵に対しても弱みにつけこまず、逆にその苦境から救うという忌みです。昔の人は心に余裕があったのです。
どうです、鏡餅に塩をつけて食べて、家族や身内だけでなく他人の心を思いやり、世界平和を願ってみてはいかがでしょうか。
したっけ。