団塊オヤジの短編小説goo

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「鏡餅と蛇信仰の関係」について考える

2013-01-05 10:12:41 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

日本の「神社信仰」のルーツは「蛇信仰」だという説があります。

蛇は祖(おや)(がみ)で外見が男根に似ていることから、生命や精力、エネルギーの源と見なされました。

脱皮」することから生命の再生、更新の姿であり、「不死身」の象徴と見なされました。

マムシのように猛毒を持って一撃のもとに相手を倒すことから、人間の力を越えた恐ろしい力を持つ存在として崇められてきたというのです。

「山かがし」という言葉があるように「かか」は蛇の古語であり、古代において蛇は「かか」とか「はは」と呼ばれていました。

」という語の語源も「()()」だというのです。

日本には様々な外来の宗教もやってきたが、あらゆる宗教と習合しながら蛇信仰は常に基底をなし、日本文化の中や「祭り」として継承され現在に至っています。

いわゆる「日本教」といわれるものの根本は「蛇信仰」なのです。

「鏡(かがみ)」は「蛇目(かかめ)」であり「蛇の目」と言う意味であるというのです。

中国から「鏡(きょう)」が渡ってきた時、蛇神を祭る古代日本人は、それを「蛇目(かかめ)」と呼んで珍重したのです。

蛇である「かか」は、様々なところに居ます。例えば、「案山子(かかし)」は山を案ずる者です。その音からして「かか」、蛇のことです。田んぼの守り神で、稲に害を成すネズミなどを払ってくれます。

2_3 さらに、各地に歳神という蓑をかぶった神さんがいるそうです。

正月中下旬に山や海からやってくるのでお供えをする風習があったそうです。この歳神も一本足だそうです。すなわち、蛇は案山子であり、案山子は歳神ということらしいのです。

2_2  「注連縄(しめなわ)」も歳神であった蛇が絡まる姿だそうです。つまり、「蛇の交尾」の姿だというのです。

また、正月のお供えの「鏡餅」も蛇ではないかというのです。

「蛇目(かかめ)」ではなく「蛇身(かかみ)」ではないのか・・・。すなわち二段重ねの餅は、「とぐろを巻く蛇の姿」だというのです。

これが歳神の依り代になるので、正月は鏡餅を中心にお供えをするのです。

2_4

小さい丸餅は蛇の卵であり、蛇のエネルギーの塊であるから、多く食べて体に充満させるのが年の初めの儀式となったのです。

「禊(みそぎ)」も「身殺ぎ」であり、脱皮による生命再生の儀式が発展したものでというのです。

『蛇 日本の蛇信仰』( 講談社)の中で著者である吉野裕子氏はこのような仮設を立てています。

どうですか、みなさん。蛇年にちなんで書いてみましたが、そういわれるとそんな気がしてきませんか。

したっけ。




コメント (10)
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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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