年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

虚しさが漂う豊洲市場周辺

2021年07月25日 | 宅老のグチ
オリンピック開催で空き地の多かった豊洲市場周辺に競技場が多数造られた。多くは恒久的な施設だが仮設もあって、さらに競技見物の客を見込んで都営ゆりかもめ線有明テニスの森駅付近には仮設の土産物屋もあった。パラリンピックで使用されなければ仮設の競技場は一度も観客が座ることなく撤去となる。仮設店舗の販売するオリンピック土産もごみとなる運命で負の遺産だろう。誰が補償するのだろうか。負の利権だった。
 パラオリンピックが終われば、東京都は傷んだ財政を補填するするため、湾岸の埋め立て土地の切り売りがあると予想される。しかし江東区は高層マンションの林立で保育園とか小学校が不足し、時間が経てば教育施設が余ると思われ、マンション建設要求を拒否するだろう。すると高齢者の介護施設とコロナで欠点がわかった感染専門施設の建設が提案されることが予想される。
 もともと江東区青海付近は建設廃土やごみの焼却灰の埋め立て地で江戸時代からの最終処理場だった。青海は都民の人生の処理場となるのだろうか。また都内の寺院の墓地を公園化し、跡地を防災公園とする案も出るだろう。墓の移転場所はもちろん江東区の埋立地である。

過去の日本は忘れない頃にやってくる天災や戦争に負けても這い上がった。初めてのコロナ戦争の敗北でどう未来を切り開いてゆくか先が見えない。なんでも反対派はどのような将来があるのだろうか。なんでも不安派は暗い未来しか見えない。人生100年としても、最後の20年は普通の日本人は身体障碍者でさらに親族の誰かが認知症を発症している。
 近い過去でも夢のない時代と思われた時も過ぎ去ってみると当時の若者の中で成功した人物がいる。今は年功で出世するには時間が足りない。多くの企業が生まれる世界で日本は一度破産すると二度と成功しない。高齢化で先頭に行っている日本は世界の先進モデルにもなりうる。
フランスのシモーヌ・ド・ボーボワール の【老い】で老人の事を知った。多くの世界でITの時代についてゆけない先進国と途上国の老人が今邪魔者にされている。監視世界になった中国でスマホを扱えない老人が現金の使えないところが増え、さらにワクチン接種証明がスマホのみで生活困難になっている。
 日本でも高齢者のワクチン予約がネット経由では簡単だったが電話予約では皆が苦戦した様だ。スマホを使いこなす友人や子供がいない老人は人間ではないようになった。
 老人が長生きすると時代についてゆけない。高齢のスズキ自動車の会長が引退した時のコメントで電気自動車を勉強するには年取って、気力がないと言う。今は過去の経験が邪魔する時代に入った。
コメント
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