今年から通い始めた三宅坂の国立劇場で今まで仕事で行くことが出来なかった劇場体験をしている。表向きは漬物の歴史で、9月の文楽公演で菅原伝授手習鑑で寺子屋の段が上演される。今回は通し公演ということで全部見ることが出来たのだがそこまでの心の要求はまだない。一応ユ-チュ-ブで見ることが出来るがやはり劇場体験にはかなわない。タダ知識を得て会話についていることしかない。
今は梅雨入りということで関東のス-パ-では群馬産の青梅が出てきている。1KG800円 このウメは梅酒と梅ジュ-ス向きで、梅干し向けの和歌山産の南高梅の出回るまで間もないが台風が気になる。
菅原伝授手習鑑は菅原道真の話だが漬物業者の梅干しのサイズで今はS・M・L・LL・3L・4Lとなっているが15年ほど前には松竹梅となっていて、梅のサイズはSサイズに該当し、竹はMサイズ、松はLサイズとなっていてそれより大きいのが松松であった。それより大きいサイズは多分漬け込み時にはテニスボ-ルくらいの大きさ梅の実が漬け込んで小さくなって、飛サイズという規格があった記憶がある。飛飛も記憶に残る。この飛というサイズの語源の由来は菅原道真の太宰府での飛び梅の話から来ていると思う。
寺子屋の段が菅原伝授手習鑑の中で一番上演が目立つ。内容を見ると悲しい。忠義の物語。
子供向けの歌舞伎の解説本で忠義を今風に解説していて、戦争中に捕虜となった親子に仲間を裏切ることを要求し、拒否すれば子供を殺す脅しに似ているとあった。ウクライナの事を考えると忠義の心はいつ現実となるかもしれない。